ミキサーはかなり使い倒したほうだと思います、5年で4台。
オーディオミキサーではなくて料理のミキサー。
簡単に大量に野菜を摂るためにはこれがいちばんですが選び方はあるようです。
高いものを買うことが正解ではないらしい。ある水準以上の使用頻度では耐久性はほとんど変化がない。
また選ぶなら日本メーカーの安いものを。中国ブランドのメーカーは安全性と耐久性の理由から残念ながら全くおすすめではありませんでした。
野菜を摂るならミキサー・一日あたり400gも簡単
唐突で申し訳ない、オーディオとかMacの話からなんでミキサーなのと。
5年前にメタボ認定を受けたからです。
往生際が悪いですが健康じゃないと遊べない。また検査結果が改善するといろいろ楽しくなるものです。
それで野菜をとることにした、毎日出来るだけ多く。
でも野菜好きじゃないのです、ならば野菜ジュースしかありません。
ジューサーではなく「ミキサー」または「ブレンダー」を使います。
ジューサーのほうがサラサラした味わいですが、繊維は覗かれてしまう。
ミキサーを買う最大の利点は「野菜を毎日・簡単に・大量に・食べられること」です。一日あたり400gは楽にいけます。
例えていえば厚生省では1日あたり350gの野菜摂取を奨励しています。簡単に言いますけど350gってこのぐらいです。

無理です、馬じゃあるまいし毎日こんなに食えるか。
不可能ではないけれど、料理で摂るといえばかなり難しい。実際に計測してみましたが、料理によって大量の野菜を摂るとき調味料による塩分や糖分も思ったより多量になります。
毎日350g以上はこの弊害が出る。
また外食では全く無理です、市販のカット済み野菜は衛生管理面からの念入りな洗浄とウォーターカッターによる切断のため水溶性ビタミンは1/10ぐらいに減ります。
しかしミキサーなら1回で200gは簡単です、
つまり朝晩2回で合計400gをジュースにして飲んでしまう。

飲むだけなので野菜が苦手な人も続けやすい、30秒ぐらいで済みますから。アタシ自身そういう動機で始めました。
砂糖やジュースで味付けしては意味がないのでレモンをミックスしています。丸々1個入れます、皮はピーラーでむけばいい。
極端なものは苦手ですが意外と1週間で慣れました。
一応いうといわゆるバイタルというんですか健康診断のデータはかなり改善します。この5年間で人間ドックの数値はほぼ「A」が並びました。C中心だった頃から見たらずいぶんなもの。
なお野菜の摂取は時々にではなく毎日やらないと意味がない、そこからミキサーの仕様をみると能力や騒音とは別の項目が重要になります。
耐久性と扱いやすさです。丈夫で簡単に洗えるかどうか。
ミキサー(キッチン家電)は耐久性と安全品質
ミキサーの弱点は常に耐久性であります。4台使った限りどうやら価格は関係ない。メーカーや価格が違っても壊れる場所は同じでした。
安いものを選ぶべき・ハードに使うと2年が寿命
壊れるのは共通してブレードに直結する回転軸です、グラグラになる。騒音が急激に大きくなるので分かります。なおモーターそのものはまず壊れません。
そしてここが重要ですが、この部分はある種の使い方をするとだいたい2年が限界のようであります。

具体的には以下の条件で使った場合は短い、アタクシの使い方そのままですが。
- 200g前後のカット野菜を入れる
- 1回あたり60秒の稼働
- 1日あたり2回、年間330日使用(35日は出張で外泊)
ペースト状にしてしまいますが、スープベースよりも繊維の多い野菜のほうが製品に対して高負荷であるらしいです。
どうやらこの使い方だと2年で買い替えをすることを前提にするのが現実的なようです。
中国メーカー製は避けるべき・プラ片が出てきた
なお中国メーカー製ミキサーは全く耐久性がありません。1年経たずにグラグラ。
しかも壊れる少し前から摩耗したプラスチック片も出てきたりしまして
多分飲んじゃったはずです。
この程度でアタシゃ死なないとは思いますが少なくとも他人様にお勧めは出来ません。
メーカーは「Homgeek」
壊れたのが2021年7月です、2020年9月にAmazonで買いましたからつまり10ヶ月。保証はどうなっているのか調べたらブランドそのものが消えていた。
日用品とPC周辺機はこういうことが多い。製造委託してもらう限り中国の生産技術は格段に上がったと思っていますが、「中国メーカー」は格段に信用が低いです。
似たボタン配置のものが他のメーカーから販売されているので恐らく名前を変えて販売しているのでしょう。

製品を見たり短期間の使用では耐久性や安全性はわかりません。壊れるのはまだしもプラスチックを飲まされるのはちょっと厳しい。
最後に書きますが、中国にも得手不得手があってこういう製品分野は未だ不得意と見えます。
国産メーカーも無論ミキサーのようなキッチン家電は間違いなく中国生産ですが、2年は動く。また壊れるまで磨耗した部品が食品に入るなんてことはありません。生産国が同じでも耐久性が違うのはメーカーとして安全品質の考えかたが全く違うからです。
処理能力・騒音は?
ミキサーには耐久性以外の性能項目もあります、どのように比較すべきでしょうか。処理能力や騒音は。
一番気になる騒音については¥10,000クラスから確実に静かになります。それ以下の価格帯は正直たいして変わりません。
ただ、ここは重要ですが、近隣から騒音の苦情を受けたことがある集合住宅ならば、どんな低騒音仕様のミキサーでもクレームを受けると思ったほうが良いです。
深夜、隣や階下に聞こえないほど低騒音のミキサーやジューサーは残念ながらどんな高価格でもないです。
能力でいえば回転数です、10,000回転より低いか高いか。回転数が高いほど食材は細かくしやすい。
ただ処理能力に関しては殆どの料理で低価格製品は使えます。回転時間を長くすることで同じ仕事量を確保できます。
なお氷対応は対応可とあるものだけ、書いていないものは確実に未対応です。
未対応のものでも利用はできますが寿命は確実に短くなります。
(日本メーカー限定)ミキサーのおすすめ機種一覧
繰り返すと大事なポイントは以下3点です。
- 日本メーカー品であること(生産地は中国でOK)
- ¥3,000ー5,000を2年おきに買い換えること
- 部品点数が少ないこと
まず@10,000を3年使うということは(アタクシの使用で3年保つかどうかは怪しいですが)、¥5,000を2回買って4年間使うほうが安いということです。
多分こちらのほうが現実的かと。
また部品点数が少ないことは毎日使う上でのかなり違ってきます。分解ポイントが多いことは洗いやすそうではありますが製造業的に申しますと汚れが入る隙間が多いということでもあります。
清潔に使うため細部まで分解したいとの希望がありますが、かえってゴミがたまる。
現実に一日2回も使うようになると年がら年中洗い続けます、むしろ部品点数は少ないほうがいい。
なおミキサーの「定番」は上記ポイントを押さえています。
テスコム『TM856W』・安くて高耐久

https://www.tescom-japan.co.jp/products/tm856
はっきり言いますがこれは図抜けていいです。
基本的な機能は全て備えていて耐久性が高くしかも安い。容量も1,000mlで氷対応(ただし対応量は少ない)。
テスコムのミキサーはどれも堅実仕様ですが、これは特に「定番」の実力があります。
理由は分かりませんがAmazonでは販売がないことが残念。
市場価格は¥3,000前後、ヨドバシ・ビックグループの家電店・ノジマ、そしてカインズホームで取り扱いであります。
FUKAI『ジュースミキサー ブルー FJM-601』

https://fukai-kaden.jp/kitchen/fjm-601/
地味なものばかりですが、これもいい。テスコムと同じですが価格が安いぶん容量が少ない(700ml)のでそこは能力の違いとなります。
なおブレードにギザギザはありません、そこも処理能力に関係しているようです。1Lいらないというかた向けかと。なお9,000回転で当然ですがテスコムよりも若干静かでした。
市場価格は¥2,500前後。Amazonでも取り扱いがあります。
(氷対応)TIGER『スムージー ジューサー SKS-H700-W』

https://www.tiger.jp/product/blender/SKS-H.html
氷対応でしかも分解するときの部品点数が少ないミキサー分野では最も安い。
6枚ブレードで12,000回転ですから処理能力はあります。700mlと日本メーカーらしくやみくもに容量を追わない堅実設計です。
なおリールつきコードは不要かと。ミキサーをいちいち仕舞うようなら毎日野菜ジュースは飲まないでしょう。
市場価格は¥6,000前後です。
(番外・氷対応)Panasonic『ファイバーミキサー MX-X301』

https://panasonic.jp/juice/p-db/MX-X301.html
とても良かったのですが約1万円なので番外枠です、それと分解するときの部品点数が多く洗うのが手間。これを使った時、分解したときの部品点数が多いことが毎日の作業にはかなりストレスだと分かりました。
ただそれをおいても、
- 運転音が確実に静か
- その他機種よりも短時間で同じ仕上がり(能力が高い)
ミキサーの基本機能は確実に一段上でした。
市場価格は¥9,000前後です。
可動部分は常に中国メーカー品質の弱点
ちょっと付け加えますと中国メーカーは回転する工業製品の自力開発は今でも苦手です。具体的にはモーターやベアリングといったものです。
中国メーカーは「回る」「曲がる」「折りたたむ」が苦手
電子部品のように最新設備ならばすぐに最高品質にできるわけではなく、大量生産が精度アップに繋がることもない。
人材の定着や育成など長期の品質改善取り組みが必要ですがここが苦手。
なお日本の産業機械の分野では基本的に中国部品は警戒されます。
日本メーカーの部品より大幅に安いのですが、実際に試験をすると耐久性で数倍の差がつくことも珍しくありません。
何より困るのは中国は生産途中で品質が大幅に変化することで実際しばしば起こります。採用時に評価したとおりのものが納品されない。
これらは一般向け家電でももちろん問題ですが、産業用は交通や発電などトラブルが大事故につながる用途が多く警戒されます。
中国製造で産業用途に使われる部品は日本メーカーが中国の現地法人を設立しそこで生産したものです。製造受託業者も電子部品以外は扱うことを嫌がる。
折りたたみスマートフォンは耐久性が低い
なお半導体やスマートフォンは回転したり可動する部分は基本ありません、そこが中国パワーを発揮しやすい面であったりします。大規模投資で最新型の機械を導入したくさんの人を集めれば成り立つ。
ただその方式が通用しないものはたとえ簡単な仕組みでも難しい。
もう需要がないから作らないだけで、折りたたみ携帯電話のようなものは今でもきちんとしたものは作れないでしょう。
個人的に折り畳みスマートフォンには全く興味がない理由です。
こうなるのは能力ではなく商売に対する考え方の違いです。
デジタル化できない実績や長期の人材育成が必要になる商売はよほど利益がない限り彼らはやりません。
そんなに手間が掛かるのなら他の事業をするという考えです。
一応申し上げますと、アタクシはデジタル分野での中国製造の質はかなり高いと思っています。
メイドインチャイナというだけで見下す人は先入観だけだなと思うほど。
しかし技術がアナログに近づくほど中国メーカーの家電は質が下がることは事実です。ミキサーですら満足に作れないんだ、というのが実感です。
特にキッチン家電のように最新技術は縁のない分野ではこの粗さが出てきます。部品が摩耗してプラスチックを飲まされたのではかないません。
残念ですが中国メーカー品は安くてもおすすめではありません。