長らく引っかかっていたM1 Macbook AirはHDMI接続で外部ディスプレイが映らない不具合ですが、恐らくは解決です。おそらくはですが。
HDMIをDVIへ変換して出力する(アダプターをかませる)
これらしい。DVIは相性問題が少ない規格ですから、その他の外部ディスプレイ不具合への対策にもなれば一番いいのですが。
結果としてこれで本体Retina含めトリプルディスプレイの完成です。
ただ申し訳ございませんが動画再生で制約ありです。
AppleTVのミラーリングだけじゃ仕事にならん
いくらなんでも本体13インチでは狭すぎる、ということでAppleTV(第4世代)で大写しの画面拡張を使ってきましたが、どうにも気に入らない。
- マウスがビミョーに遅い
- Amazon Primeなどの動画配信が見られない(HDCP:デジタルコンテンツ向けガードが掛かる)
- 使うたびに分割払いのことを思い出してしまう
しかしAppleさんも新品交換までしてくれて、もう対策がない。ちょっと諦めていました。
HDMI・DVI変換アダプター経由で外部ディスプレイ不具合は解消
手持ちのガラクタを整理していたらこれが出てきた、HDMI/DVIアダプターです。
なぜこれが手元にあるのかもわかりません、何かの付属品だと思います。無論使ったことがない。
なんとなくピンときたこいつをつけてみました。
おおおおおおおおお!
きれいに映る、解像度も選び放題。配信動画もバッチリ映ります。
こいつを試したのは仕事での経験を(今頃になって)思い出したからです。
お客様のプロジェクター使わせて頂く際、DVIだけはいつもちゃんと映るので常にケーブルを持ち歩いています。
HDMIのままなんとかすることばかり考えていた、焦ってました。
他愛ない方法ではあります、数度のアップデートもありましたからすでに症状が改善した方も多いかと。
しかし現時点でもHDMI経由による外部ディスプレイ接続の不具合が改善していないかたは一度お試しになってみてはいかがでしょうか。
気軽に試せるぐらい安いものですし。
難点は音声出力ができない・モニター(またはテレビ)のスピーカーが使えないこと
個人的には問題なしですが人によっては気にされるかも、モニターのスピーカーから音は出なくなります。DVIは音声信号を通さないのです。
- 別途スピーカーへ外部出力しなければなりません。
- Macbook Airであればヘッドフォン出力またはAirplay/Bluetoothのいずれかから。
ただモニターのスピーカーは(液晶テレビもそうですが)元々使わないのであまり気になりませんでした。
音は悪いし、テレビと違ってボリュームはリモコンなしの手動。いっそないほうがMacの音声出力を選ばなくて済むので良いぐらい。
¥3,000ぐらいのBluetoothスピーカーのほうがはるかにいい音です。現状はAirplay経由の外部スピーカーで音出ししております。
ついでにAppleTVもHDMIからDVIへ変換・Amazon Basicでアダプターあり
せっかくですからAppleTVもDVI変換してモニターに接続することにしました。同じくきちんと動作します。見る限り画質変化もございません。
なおAppleTV用のアダプターは新規に買い足しました。たまたま手持ちの部品で実現しただけでは困りますから。
調べたらAmazon BasicブランドでHDMI /DVI変換アダプターというものが売ってる。
わざわざAmazonがオリジナルパーツを出すほどの需要があるんですね。同じくきれいに映ります。
モニターから音が出ないことについて付け加えると、元々AppleTVはHDMI接続時にモニターのスピーカーを優先して出力するので使いづらかったのです。
制限ありだが(一応)M1 MacBookで3面マルチディスプレイ
とここまできてやっとマルチディスプレイ(3面)の環境が整いました。
- 本体ディスプレイ(Retina)
- 外部ディスプレイ(USB-Cハブ経由)
- 外部ディスプレイ(AppleTV経由・Airplayにて)
とここまできてMacの外部ディスプレイ接続ならではの制限についてもわかりました。アダプター使用時とそれ以外でのWindowsとの違いです。
- 変換アダプタを利用するとモニターから音は出せない。
- 普通のMacでHDCP(著作権ガードが掛かった)動画配信を再生できる条件は、本体を含む2面まで。
※ディスプレイが3面以上になると基本ガードがかかって再生できない。
いやしかし、快適度が全く違う。
飢餓感を一気に満たされるってことがこれほど気持ちいいとは。
なんでもこいという感じです。今怖いものがありません。
AmazonプライムビデオやNetflixが見られない・画面ミラーリング(拡張ディスプレイ)使用時の制限
なおご注意、以下は故障や不具合ではありません。
『このビデオの再生中に問題が発生しています。サポートが必要な場合は、www.amazon.co.jp/videohelpにアクセスしてください』とは
Airplayなどによる拡張ディスプレイを行っている場合、こういう表示が出ることがあります。
ネットフリックスやAmzon PrimeVideoなど動画配信サービスではほぼこの表示が出て再生できません、また面倒ですね。
ただこれは故障や不具合ではありません。
変換アダプタを利用するとモニターから音は出せない。
普通のMacでHDCP(著作権ガードが掛かった)動画配信を再生できる条件は、本体を含む2面まで。
※ディスプレイが3面以上になると基本ガードがかかって再生できない。
- HDMIでの接続、またはアダプターでDVIへ変換して接続にかかわらず
NetflixやAmazonPrimeといったHDCP(ガードのかかっている動画配信)仕様のコンテンツをブラウザで再生することはできません。
Youtubeは再生可能
拡張ディスプレイ使用中は、本体ディスプレイ・サブディスプレイに関わらず映りません。ただYoutubeはどのディスプレイでも視聴可能であります。
これは動画配信サービス業者による対応ではなくAppleとしての配慮のようです。
Macはコンテンツのデジタルコピーを完全に防止するため、AppleTVなどによって拡張ディスプレイが行われている最中はそれを検知してコンテンツ再生にガードをかける仕様となっているようです。
Display Link製品のMac対応も少しづつ進行中
なおマルチディスプレイといえばDisplay Linkです。
現在多3面以上のマルチディスプレイにチャレンジした事例も皆このチップ搭載品を使っての事例ですが、M1リリース当初はドライバー問題がありました。
しかし現在(2021年5月11日時点)では対応のドッキングステーションやモニタアダプタ向けドライバーも徐々にアップデートされ始めたとのこと。
完全対応にはもう少し時間が必要と思われますのでアタシは今やる気はありません。適合しないグラフィック関連のドライバーはうっかり入れると本当に大変なことになりますから。もう少し待ちます。
情報は随時確認します。
グラフィック環境全てがM1ネイティブとかになればこれは本当にパワフル、あともう少しです。6面とか一度はやりたいもんです。