「M1」Macbook Airを導入しました。
舞い上がった直後、外部ディスプレイが全く使えないことに。
- USB-CハブのHDMI経由でモニター出力が上手く出来ない。
- 画像が乱れる。青みがかっている。
- AppleTVでのミラーリングが出来ない。なんとログイン画面に戻ってしまう。
つまり現時点で外部ディスプレイ出力は有線(HDMI)も無線も難しい。
外部モニターはHDMI経由で画像が乱れる(ものがある)
念の為、HDMI関連不具合はモニターとの相性が原因であるらしく、問題のないモニターが大多数のようです。
結果としてアタクシもAppleさんと数日間のやりとりを通じ、できることは一通り対策してみることになりました。
初日にこの画像はけっこー衝撃です
カネを払ってAppleさんからしっかり「人生山あり谷あり」を叩き込んで頂きました。今は軽く死んでおります。
USB-CハブはAnker・Appleでも普及度と品質から高い適合性を認めている
Macbook Airはハブが必須です、Ankerをお買い上げ。
PowerExpand+ 7-in-1 USB-Cです。
セブンイレブンでの取扱いも始まり、無印良品へのOEM供給など信頼度爆上がり中であります。
これはAppleとのやりとりでも強く実感しました。
『Anker製品』についてはAppleも高品質との認識があるもよう
今回社外ハブを理由に責任外と主張されたら困ると思いましたが、そんなことはなかった。
- Apple純正の多機能ハブがないこと
- Ankerの普及率と品質
これらの理由からAppleでもAnker接続時の不具合について、無視はできないと考えているようです。
また適合性の高さについては、どうやらAppleでも一定の認識があるらしい。
Anker製ハブでの不具合と伝えたところ、他社製のハブ経由だから不具合について関知しないということはないとはっきり言われました。
さすがに正面きっては言わないのですが、なにせ数回にわたり合計数時間のやりとりです。
Ankerならばという雰囲気は端々から感じられた。
なお今回不具合確認のため、知人の所有する同一アダプターを借り出しての比較や、会社のWindows PCに繋いでの確認までやるハメになりました。
とにかく手間が掛かりましたが、代わりにとても汎用性と信頼性が高いことはわかった。
どうにも動かないのはM1 Macbook Airだけです。
USB-Cハブ経由のHDMI出力で画像が乱れる
それはさておき
意気揚々とHDMIケーブルをブッ刺して液晶ディスプレイ(Acer)へ!
外部モニターへの出力で不具合が
なんなのさ、これ・・・
「なにか映ってるのはわかる」・わかりやすい動作不良
嘘でしょ、これは何かの間違い
ハブが悪いに決まってる(定番)!!!まあ人情ですよね。
ケーブルを変えてもUSB-Cハブを交換(同じ機種)しても改善しない
確認のためとりあえず同じハブを職場の知人から借りました。ハブの良し悪しを確認するためです。
この時点でわりとマジに無理やり笑顔で汗かいてました、リラックス出来る音楽とか掛けましたから。
そして同じように・・・
うをっ!
その後ケーブル変えたりとかしたんですが、全部ダメでした。
HDMI出力で画像が乱れる、まともに映らない。わかり易い不具合です。
この時点で半日以上経ってました。
AppleTV経由でも外部モニター出力が出来ない
とりあえず画面狭すぎてなんもできないや。仕方ねえ、動作が遅いけどAirplayでAppleTVへ出力して・・・
Airplay経由でも表示できない・本体ディスプレイ以外は使えない
外部ミラーリング選ぼうとしたら・・・
そもそもメニューバーにAppleTVがない
ん?無い?メニューバーにアイコンがないような。
メニューバーの「ディスプレイ」にAppleTV出てこないじゃない!
ちょっと待ってよ!もしかして外部ディスプレイは有線も無線も一切接続できないとか?
嘘でしょ、このAir分割で買ってんのよ!!
システム環境設定から設定しようとするとログイン画面へ
いやいやここは冷静に。
初モノですしね、じゃあシステム環境設定の「ディスプレイ」でなんとかしようと。
あれ?
なんでログイン画面になるの?
コントロールセンターの「サウンド」からのみAppleTVを選べるんですが、クリックするとログイン画面へいきなり飛ぶ、もちろんミラーリングできません。
M1 Macbook Airの外部ディスプレイ不具合とAppleの公式見解
え〜さて
わかりやすく申しますと以下の条件で外部ディスプレイに出力が出来ない個体が発生しているとのこと。
M1 Macbookの外部モニタ関連不具合まとめ
全部じゃありません、安心してください。
- MacbookからHDMIケーブル経由で接続した外部ディスプレイ/モニターに画像を映せない。
- MacbookからWiFi・AppleTV経由で接続した外部ディスプレイ/モニターに画像を映せない。
- システム環境設定から無理やりAppleTV経由の出力を選択すると「ログイン画面」に戻される
現状ユーザーにできることはない
HDMIケーブルを変えてもダメ、USB-Cハブを変えても(少なくともAnkerでは)ダメ。AppleTV(アップデート済み)は完璧にApple製品同士ですがダメ。
コントロールセンターの「サウンド」には一応AppleTVが表示されるのですがメニューバーの「ディスプレイ」には表示されない。
クリックするとログイン画面に戻されてやり直し。真面目な話20回ぐらい試しました(つまり20回ログインし直し)。
使えるのは本体のRetinaディスプレイのみ
マイマックで使えるのは現時点(2020年12月2日)では本体のRetinaディスプレイだけです。
『本物みたいな色、嘘みたいな美しさで、2,560 x 1,600ピクセル解像度のあざやかなRetinaディスプレイ(AppleのHPより)』なんですけど・・・13.3インチ
ちいせえ
もう書いてて涙がでちゃう、画面がみえないよ
Appleサポートの公式見解・ソフトウェアアップデートで対策予定
あいだのやりとりをスッ飛ばしていきなり結論ですが、Appleさんの公式見解は以下です、じきじきのお電話いただきました。
不具合はAppleも把握しており対応検討中
- M1チップ搭載のMacbookにおいてすでに同様の症状が複数例起きていることを確認しています。
- ハードウェアは良品であり、製造上の不具合ではありません。
- (つまり現状では本体のディスプレイしかありませんかねぇ?小さすぎて・・・)申し訳ありませんがそうです。後日ソフトウェアアップデートで対応予定です。
なお現時点ではスケジュールは明確ではありません。 - 本件にメールでのお答えはできません、このお電話のみになりま〜す。
- これからもApple製品をよろしくお願いします、ニコッ!!(心の目で見えた)
- ブチッ(電話が切れた音。なお私のデンワはiPhoneです)
なんか会話の最後のほうは、偽パスポート燃やしてるジェイソンボーンみたいな表情になってたと思いますが、自分ではよく分かんないです。
つまりは、これからも夢をもって生きろ、みたいな。
やだなあ、想定外の不具合は仕事だけにしたいんだけど。
なお今回サポートは正直いいますと
- オンラインでサポートと画面共有の上リアルタイムで状況を再現し確認してもらう。
- Appleが送付する解析プログラムをインストールし、各種データを取得
というもの、数時間を要しております。
のちのち述べさせていただきますが、
ハード(パソコン・スマホ・タブレット)もソフト(OS・アプリ)も初モノは根性が必要。
落ち着いて半年待ちましょう。
電機メーカー関係者としてイターく痛感した体験となりました。
(追記)後日新品交換、でも治らない、自力解決は・・・
忘れた頃にAppleさんからご連絡でなお驚きですが、この機種新品へ交換されました。
しかし外部ディスプレイ不具合は治らなかった。
その後どうなったか、最終的にはHDMIにDVI変換アダプターをかますという荒技で解決であります。
この間数度のmacOSアップデートがありましたが、それでは治らなかった。
いまだにアダプターを介さないで直接HDMI入力すると画像が乱れるので、カタいやり方は恐らくこれかと。
Macbook Pro17で10年・期待と不安の初回ロットM1Mac
よーし、こうなったらAppleに文句言ってやる!
社長(ティムクック)出せとか誠意みせろぉとか!!
・・・んな出来るわけないじゃん、Appleって初期不良でも修理預かりの会社ですよ(と思ったらし新品交換でしたが)。
本当は発売直後の製品を買いたくなかった・初期不良の可能性(今回のように)
でも発売直後の新製品はいろいろ起きます、実は半年したら欲しかったのです。
名機MacBook Pro(17-inch,Early 2011)がついにブッ壊れた
しかし使ってたMacが壊れた、もういきなり新型しかない
M1購入のきっかけは現用のMacbook Pro(17inch 2011early)が遂にイカれたことです、メモリの半分(8Gb・片バンク分)が認識しなくなりました。
きっとM1 Macのことをネットで見てたせいです。
浮気を疑うのか新型見てると高確率で壊れる。かねがねパソコンってネットにつなげてるうちに人格とか出てくるんじゃないかと疑ってますが。
ともあれ片方のメモリを抜いたら何とか収まったのですが、10月ごろから耐え難く遅くなってきました。起動5分、Excel立ち上げで2分掛かるレベル。
なんざんしょ、名機だったのに。魔改造もしたのに(SuperDriveを外してSSD化、メインのHDDもSSD・バッテリー入れ直し・スピーカー自力修理)。
もうゼロ戦の最後のほうみたくなってます。
まあなにせ2011年の機械です、何が壊れたとかでなく全てがボロくなったのです。
ただあと半年保って欲しかった。
初期ロットは「何かある」と思って買ったほうがいい
製造業にいて痛感するのは「初回ロットは買うもんじゃない」ということです。
発売直前の工場は技術も現場スタッフも私のような部品納入メーカーも火事場のような騒ぎになります。
思いもつかないトラブルが起こる、眠れない夜が続くってのは本当に言葉通りです。
ですので特に電子部品業界では出たてのスマホ買うとか自殺行為!とか言われてきました。
自分自身、確かに思い出したくもないような製品がありました、あんま言えないですけど。
新製品だけどこなれてる(はずだった)・M1もiPhoneで実績多数だし
ただ今回は違うんじゃないかと。
Macbook proもAirも見た目一緒、かなりの部分は旧製品と同じです。
ここに文句を言う人の気持ちはすごく分かりますが、全部新デザインだったら多分トラブルの塊みたいになるでしょう。
自分もさすがに買わなかったと思います。
また一番中心となるM1チップも、大元はiPhoneに載っているもの(Aシリーズ)と同じ。
単一機種で毎年9000万台作っている製品に何年も載せ続けアップデートを重ねてきたのです、今や10代目(A14)。
もの凄い数を造りこんできた実績です。
これはかなりこなれてる!そうに違いない!!仕事でもだいたい見込みを外すのにもかかわらずまた確信してしまいました。
少し前までほとんど妄想だった5nmチップ
それにApple自慢の「M1」チップ、これには興味大であります。
個人的に半導体関連の仕事をしていた時期が長かったのですが
つい10年ぐらい前まで5nmプロセスなんて理論上だけの存在でした。
論文レベルの話だけで試作も無理。
作れる機械はおろか、そもそも材料すら無いと言われていたんですから。
それがAmazonとかヨドバシカメラで通販とか、うそだろって。
夢のようです。
iPhoneよりも公称のテクノロジーが上ってのも大変よろしい。電話と同じぐらいじゃちょっとせつない。
メモリは8GB、で何色がいいんでしょ・どのカラーも品薄だった
んでお買い上げ。現品こちら(アンボックスなんてどうでもいいので省略)
ブツはMacbboK Air ゴールド・SSD:512Gb/メモリ:8G
吊るし仕様かどうかなんてどうでもよくなる最強の加工精度
Proではない、しかも「吊るし仕様」であります、予算ないし。
そもそもAppleCare高いんですもの、3年じゃなくて5年ぐらいつけろって。
あとMacより電話(iPhone)のほうが高いとか意味わかんないし。
いやはやしかし・・・メイドインジャパンの製造業でつましくご飯を食べてきた人間から見ても仕上げはたまげる程きれいです。
とんでもなく高精度のアルミ削り出しをご紹介・外注が震え上がるレベル
『金属の削り出し』
趣味において最強のワードです。
とにかく全体に造り込みの精度が高すぎ、このエッジのあたりなんざもう。
金属の切削加工って精度が高いと本当に感動させられます。
部品だけでなくトータルの組み立て公差も普通じゃない。
ディスプレイを閉じたときの合わせ目がこれ、見事に均一な隙間。
Appleの生産技術ってかなりの高給取りだそうですけど(というか本社全員そうらしいですが)むちゃくちゃ有能だそうです。全く、納得。
Appleの製造は全て外注ですが、組立メーカーが震え上がる要求レベルの仕上げです。
買うなら何色がいいのか・スペースグレーがいい(でもゴールドに)
チップの性能とか言っておきながら関心事は色、カラー、見た目。
ここは本当に悩みました、仕事中も風呂入っているときも。
いい歳して寝るときの想像がいまだに楽しい。
決めきれなくて「在庫」で決めた・本当はローズゴールドとかあればいいのに
ずーっと考えたのについにスペースグレーかゴールドか決められなかったです、楽しすぎて。
ですので店に向かう電車の中でつべこべ言わず店にある在庫で決めようと漢(おとこ)らしく腹を決めました。
んでもってゴールドしかなかった。
すいません、実はスペースグレーに未練があります、あれはいい色。
本当いいますとローズゴールド出てくれませんかねえ、なんて思っていたのです。キーボードははっきり最悪でしたが、12インチMacbookそりゃ綺麗でしたので。
USB-Cは最大100Wの規格、安物は本体が故障する理由
ここまでダメダメ続きで少々ゲンナリです、繰り返しますが『分割支払い』です。
ほんとカンベンして、なにか、なんでもいいからトクしたことはないのか。
ひとつあります、Appleが無視できないほどAnkerの周辺機メーカーとしての信頼度があるということ。
「他社製品のことはわからない」とは言えなくなっている。
USB-Cは安物がほとんど、電力が大きいためどれを選んだらいいのかよくわからず正直怖かった。
いろいろな意味で間違いのないメーカーであります。
最大100Wの給電力とは「一発で本体が壊れる」電力でもある
USB-Cは供給電力が大きく、安物は条件次第ですぐ火花が飛びます。
ゲーミングノートPCのACアダプターに近い、それを無理やり小さくしている
最大で100Wの供給を可能にした規格です。ミドルクラスのゲーミングノートPCのACアダプターに近い。本来弁当箱みたいな大きさが必要な電源です。
それをあのコンパクトな大きさで扱うとなるとなれば、電源管理まわりの回路は絶対にケチれません。
しかし電源部品はとかくお金がかかります。
2000円前後とか本来あんなに安くできるわけがないのです。
製造受託などの仕事でよく見聞きしますが、コストダウンのために安物はどうしても電源周りの設計が雑になる。
これならば確かに安くできます。しかし本当に火花が飛んだりします、あるいは異常に熱くなるなど。
この状態、すでにPC本体は相当のダメージを受けております。
安物USB-Cの怖さ・一見大丈夫でも本体は確実にダメージを受けている
火花が飛んだり異常加熱しても見た目はなんともありませんが、Macbook側の内部回路
例えばコンデンサ等はある程度のダメージを必ず受けます。
USB-C関連の安いハブや充電器はおやめになったほうがいい。
『半導体不足』でも安くしてしまう手抜きぶり・本当に危険
電源まわりは定番のコストダウン手法なだけに中国でも安いOEM基板モジュールが多数出回っております。
全ての電子部品が値上げの今「価格が安い」という怖さ
商品画像をよくご覧になっていただければわかりますが、実は安物のポート配置は同じものが多い。
同じ基盤モジュールを買って外装だけを変えて売っているからです。
これらが怖い。
しかも半導体不足の今、なお安くしているとすればいかほど質を下げたかご想像頂けるかと。
なおわかりやすい故障なのでパソコンメーカーはトラブルの原因を見抜きます。ユーザー負担での修理は高額です。
繰り返しますがUSB-C関連の安いハブや充電器・ケーブルはおやめになった方がいい。
サポートスタッフの方ともそういう会話が出たのですが、本当はAppleが多機能ハブを出してくれればベストなわけです。
こんな面倒なものとわかっているならば、純正さえあれば最初からそうします。
ともあれ本体のRetinaディスプレイしか使えない、あくまで今の時点ですが。
ひとつだけわかってることはこのMacbook Airとはイイ付き合いになるだろうってことです
デキが悪い= 愛着が増す
あるいはダメ男・ダメ女は一緒にいるとどうしようもなく楽しい、とか
今まで初期不良でトラブった家電はみんなそうでした。
気を取り直して取り敢えずベンチとか取ってみようかしら。