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LAMYボールペンのシャープ部に我慢も限界・4Cリフィルで復活

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タイトルだけでお分かりの方も多いかと、4Pen (3+1/L495)のシャープ部分はすぐ壊れます。
これじゃ仕事にならない。

どうせならばと改造、シャープペンシルからボールペンへ。
4Cリフィルを使って4色ボールペン化してみます。今後いろいろと応用も効きそう。

LAMY4色ペンはシャープペンシルが壊れやすいらしい

デザインよろしく使い心地もいい、はずだったLAMY 4ペン(L495)。
こいつのシャープペンシル部はマトモに動いたためしがない。

まともに働いたためしがないシャープペンシル部

とにかく芯が出てこない、もう諦めた、無理。

巷にも「まともにつかえない」「芯が出てこない」

デザインはGood・なんとか復活させよう

でも捨てるわけにはいきません、いいかたちなんですから。
対策を考えました。

こんなふうにならないものかと。

3色ボールペンプラス+シャープペンを4色ボールペン(現状の黒・赤・青に緑をプラス)に改造してやろうというわけです。

仕事は怖くて使えない・修理できるかわからない

見た目もよい上に0.7mmシャープ、本当ならばなぐり書きに大変よろしい。
そこが狙いで買ったのに、これはすぐ詰まる。芯が出てこねえ。

書けないペンほど打ち合わせで怖いものはない

このペン仕事で使わなくなりました、怖すぎます。
バックアップは常に持ちますが、仕事柄いきなり書けなくなるペンは致命的です。

地味ながらお客様からかなりがっかりされてしまう状況であります。
「なんとなくつかえないやつ」と思われる。

その後は家用になりました。しかし何度かシャープペンの芯を入れ直してみたものの、ついにノックしても芯が出てこなくなった。

多分ですねえ、20回ぐらいしかまともに動かなかった気がします。

LAMY 4pen(L495)の修理部品は対応モデルが限られる

L495の新型は改良されていると聞きます、アタクシのは結構前のもの。

新型に関する限りくだんのシャープ部分はAmazon(LAMY ラミー シャープペンシル メカニズム 0.7mm LZ61・4ペン用)で売っております。

0.7mmだけでなく0.5mmもあるらしい、しかし・・・

生産年次で使用可否あり・修理部品の対応モデルかどうかがわからない

いいね!行き届いておるわいと思いきやこんな文字が。

2014年7月以降生産のL495およびL497には対応致しておりませんので予めご注意ください

?、買ったのいつでしょう?数年前ではありますが2014年の前?後?
文具をいつ買ったかなんてアンタ、そんなこといちいち覚えてませんよ。

シリアルとかもないしさ。なんで他の指定をしないんでしょうね。

出張のとき買ったので、関東で聞けるショップはありません。
多分モデル年次はわからないと思います。

シャープペンシルはやめて4色ボールペンへ改造

文具ってえのは家電と違う。

古いものはメーカーに聞いても埒があかないもので、こういうときは捨てて新型を買うしかない。
しかし今回は自力でなんとかしてみます。

デザインだけではありません、高かったですからな。
千円落っことしても泣く人間でありますので。

3in1から多色ボールペン化

(ご注意)
以下はあくまで失敗覚悟の個人的な事例であります再現性の保証がないためチャレンジされるかたあくまで自己責任にて実施してください。

シャープペンシル部のパイプに4Cリフィルを入れる

シャープ部のパイプに4Cリフィルをツッ込んで使ってやろうという目論見であります。

やるからには安全確実な、しかもちょいと気の利いた改造がよろしいんですがそんなうまい話はない。
わかったのは

  • シャープ部パイプの内径は4Cボールペンのリフィルが入る太さ。
    ただしユルくて入れても下に向けるとつるりと出てきてしまう。
  • 本体パイプは深さがあり、4Cリフィルは長さが足りない。
  • 使えるリフィルは4C規格のみ。好みのJetstreamなんぞ入れたりできるアダプターはない。

そこで考えました。

アダプターはない・長さが足りない分「ゲタをはかせれば」

リフィル長が足りない分は何かゲタを履かせれば長さは足りるんではないか。
テープか何かで固定すれば下向きでもスルっと抜けて落ちないのではないか。

4Cリフィル化は後戻りの出来ない改造

ただし危険もあります。なんらかの理由でシャープ部はボールペンを入れても書けない可能性があります、ボールペン部にないノック機能があるのが限りなくアヤしい。

しかも履かせたスペーサーが詰まったまま一生出てこなくなるかも知れない

ボールペンにもできずシャープにも戻せなくなる。
こうなったらもういけない。

ま、しかし今のままでも使えない訳ですし試す価値はある。

実際に改造をやってみた・うまくいっちまった

とりあえず実測。シャープ部の内径は2.2mmです。

ノギスで測ってみた

パイプに詰めて長さを足すゲタとしてプラスティック棒(2.0mm)を準備。2.0の上は2.5mmが規格らしく入りません。

調べたらこれが使えそう。タミヤの製品って買うの何十年ぶりでしょう

シャープペンを外してパイプにプラ棒を入れる。

プラ棒を突っ込み奥まであてた状態で、隣のボールペン部(先端)に合わせて印。
これだけの深さがあるわけです、4Cボールペンリフィルよりも長い。

長さを足すスペーサーを作る必要がある、ここからです。
マーキング部で切断する。

なんか絵面がビンボくさい、まあこれしかやりようがないんですが

プラ棒を抜いて切断。

切り出したプラ棒へ更に現物合わせで4Cリフィル分の長さを確認し、切断します。

すると余りが出る、これがスペーサーになります。
(つまりプラ棒で使うのはほんの少しな訳です)。

この短いほうを使う訳です

(これから先は後戻りができません)

切った分をパイプに入れる。

(ご注意)あたくしの4ペンでは、シャープが入っていたパイプのどこかに
引っかかるらしく、プラ棒もう出てきやしませんでした、危ねえ。

ここでいよいよシャープは死んだものと諦めた次第。

4Cリフィルを入れてみる

選んだのはゼブラのグリーン(JSB-0.4)
おお、入った!長さはピッタリ

パイプとリフィルをテープで固定、つけ外しするのでメンディングテープがよろしい。
ただわざと雑に巻いて固定しました。

このぐらい雑な固定でも問題なく動いてくれなければ仕事には使えません。

巻きづらいのでもう他のリフィルを外しました

他のリフィルに引っかかるかしら、ものは試しです。
動作に支障があるようなら、この話は失敗談になります。お笑いください。

固定用に巻いたテープが素人感満載ですが、これで一度組み立ててみる。

上手くいった!ちゃんと使える!!・新しい多機能ボールペン完成

おお、使える!

きちんと出入りします、グラグラしない。
ノックもスムース。

これ普通に使えますでしょ。といいますか仕事でやっと心配なく使えるようになった。
新型のLAMY(しかも実用的)多機能ボールペン完成であります。

なお付け加えますと、1年間毎日使い数回のリフィル付け替えを経て何の問題も起きておりません。

どうやら成功です。

リフィル交換は一々テープを剥がして入れ直し、で少々手間ではありますが。
また雑なテープ固定を続けていますが、今のところ他の色へ切り替えで問題は出ておりません。

繰り返しますがダメ元です、ただ改造費用そのものは安い。
人柱覚悟でしたのでこの情報何かのお役に立てば。

うれしいおまけ効果・ゼブラの「シャーボX」替芯が使える

とまあこういう訳で、

3+1ではなく完全な4色ボールペン(黒・赤・青・緑)となってしまった次第。

結論からいえば大変上手くいきましたが、あくまで私の個体の例としてご理解を。

なおいいこともあります、これに気を良くして4Cリフィルをいろいろ試しました。
三菱Uniそしてゼブラのエマルジョンジェルインク、この2つは書いていて実に気分がよろしい。

エマルジョン「ゲルインク」のゼブラ、「サラサラ油性」の三菱ジェットストリーム

ZEBRA「シャーボX」のリフィルが今のところ定番になっております。
LAMYの硬質なボディとゲルインクのサラサラ感の組み合わせは気持ちがいい。

三菱は油性ですが他社にない滑らかさがあります。アタクシは筆圧が高いほうなんですが、それでも筆先が滑るような書き心地は油性では三菱uniだけであります。

なお正確な品番は以下

  • ZEBRA:JSB-0.5(0.4/0.7あり)
  • 三菱uni:SXR-200-5(「-7」ですと0.7mmの意味)

ZEBRAはブルーブラックやカーマインレッドなど色展開があり、その点で多少贔屓であります。

文具の製造時期なんてわかるわけない

繰り返しますが、シャープ部の延命はかなり難しい、なんと4pen palladium(L495)の製造時期で対応できるものとできないものがある。

  • L495(2014年6月製造以前のもの)については交換部品(LZ61)あり。
  • 2014年7月製造以降から現在までのL495に対応する部品がわからない。

補修部品LZ61は使えるかどうかわからない

これは結果として

交換部品に対応するL495の個体かどうかわからない

という事を意味します。
ロットNo.など書いていないから、現物をいくら眺めても製造時期はユーザーではわかりません。

恐らく購入前に販売店に問い合わせても製造時期はわからないと思います。
文具は長期在庫品である場合がありますから。

通販でもL495はまだ在庫があります。
ただこれからお買い求めの皆様はL497を買われるか、あるいは安くL495を買って改造するか。
(LAMYの販売方針はよくわからないところがあって、L497の輸入は安定していません)。

しかし0.7mmシャープペンが使えないとは、いかにも惜しい。
いい太さですから。

4pen palladiumは故障の口コミ

衝動買いした4pen palladium ですが2000は買わなかった、友達は好きで勧められたんですが。

LAMY2000もいろいろ壊れ話が・でも衝動買い

なぜなら前々から「LAMYは壊れる」って評判が結構あることを知っていたからです。
なんでも軸が折れるとか、こっちも膝から崩れ落ちそうな話が。

なら何故4penなんぞをといえば、まあ衝動買いでした。

現物をひとめ見て気に入った、そういう時は買う。

その瞬間の満足度は高い、それも楽しさでしょう。

海外文具は「舶来品」・たとえ壊れようともおしゃれ

なお買った瞬間の満足度は間違いなく高いです、かっこいい。
文具はその一瞬のために買ってもいいほど。買い物でこれほど気持ちの良いアイテムもなかなかありません。

これ、わりと真面目な話です。万年筆なんてあの高揚感がたまらない。

しかも南蛮渡来であります、つまりおしゃれ。

アタシのようなぼーっとしたのが持ってても、もしかしたら少々マシに見て貰えるかもしれないデキです。

全部がぜんぶ壊れるわけでなし。確率でいえば良品のほうが圧倒的に多いことは確か。

グローバル化のおかげで国柄のわからない製品が増えましたが、文具だけはいまだに「舶来品」の雰囲気たっぷりです。

電機メーカーから見て国産文具は間違いなく優秀

ただですねえ、国産で壊れる文具って見たことないんですわ。
商売柄いろいろ使いますけれど。

私は電機・電子部品製造メーカーで食べてる人間です。この分野、もう20年以上も中国・韓国からボコボコにされています。

正直いいますと手も足もでない、今や中韓、特に中国はモノがいい。

国産文房具の凄さは「世界トップの品質とアイデア」

ただ文具は別です、ほんとうにすごい。

ドイツ人が驚いたフリクションボールペン

電子部品なんぞとは違い、はるかにシンプルな造りですが海外より確実にモノがよろしい。
アイディアも値段も頑張っている。

フリクションがいい例です。出た当時、ドイツ人に上げたらかなり喜ばれました。
消えるボールペンと説明したら半信半疑の様子でしたが驚いていた、「さすが日本人」と。

「インクが出ない」「バラバラ」なんてことはない

というわけで、モンブラン常用の上つ方はさておき、アタシら下っ端はもっぱら国産ペン愛用です。
なにより信頼性が高い。

特にボールペンは。ここ一番でインクが出ないとか、いつの間にかシャツにインクが滲んでいたなんて危険は困る。

ましてや軸が折れたなんてジェットストリームやシャーボで聞いたこともありません。

アタシの周りは文具趣味が多く、みんな海外製のペンを買いますがリフィルはすぐに国産へ入れ替えます。付属のリフィルすぐ出なくなるから。

アタクシがご飯を食べているのは製造業の片隅、なんせ古い体質なのです。
この商売では準備・段取りが悪いやつと思われたとたん、あからさまに信用が落ちる。

ペン先は世界シェアの過半・冶金技術からクオリティが違う

同じ製造業ながら国産文具は本当に質も値段もすばらしい。

単に精度がいいだけではありません、要素技術の開発も一流で大したものであります。

あるお取り引きで知った会社(テイボー株式会社)はペン先で世界シェアの過半だけじゃなく、冶金技術も世界トップレベルでありました。たまげた。

こういうバランスのいい商売で食べてきたかったなー

グリップを交換・一転してお気に入りに

とまあ情けないグチはさておき、LAMY 4pen palladiumが無事復活であります。
このボールペンがちゃんと稼働してくれるとは本当に嬉しい、機嫌よさのあまりグリップも交換しちゃいました。

LAMY4ペン純正の交換用グリップでLZ90AP・アルミを選んでみました。

ブライヤーウッドも考えたが、バウハウス感でいこうと(一応)

いろいろなカラーがあります、このLAMYが使えるようになったとたんに始まった楽しい悩みです。

ブライヤーウッドなんていいかなとも思いましたが、一応バウハウスの本家にちなんでアルミシルバーで。
使い込んだ軸に新品なので少しばかり色調が変わって見えますがなかなかいい具合です。
上記は新品のグリップをつけた直後の画像。

なおこの点は1年もしたら随分なじみました、今では後付けの印象はありません。

これで数年経てばもっといい具合に枯れるでしょう。

ともかくも仕事で万が一の心配がない文具は本当に気分がいい。
あんまり突飛なものも使えませんし表情のあるシルバーは大変貴重であります。

文房具のカスタムはホビー・深く使い込める

これまでもいろいろな趣味に手を出してきましたが、文具の改造もいいものです。

自分好みにカスタムできるというのはなかなかよろしい、しかも毎日使うもの。
使い込んで表情が変わるというのも素敵です。

実は今回で味をしめました、他にも試したいものがいくつかあります。
トリッキーな加工はなるべくなしでやりたいものですが。まあその過程も楽しいかも。

LAMYが使えるようになっただけでなくアナログな趣味が増えた、めでたしであります。

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