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SOULNOTE A-0は「コスパ」「おすすめ」で選ぶと間違える

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以前B&Wのスピーカーは安いプリメインアンプでもそれらしく鳴った話という体験を書きました。

A-0もエントリー機種ですが、他と性能を比べて安いか高いか、そういう尺度とは違う気がします。

このアンプは本当に珍しい、おそらく「コスパ」で買うと理解できなくなるプリメインアンプです。

A-0の世界で鳴る・スピーカー、音楽プレーヤーに相性はすくないが差は出すアンプ

新規購入したプリメインアンプソウルノートA-0、そしてフルメンテナンス(オーバーホール)を終えたAura design VA-50・CREEK4240とCECのCDプレーヤーCD2100画像01

ひとことでいえば「A-0の世界に完結する」

値段のわりに良く鳴るのではありません。

「オーディオのおすすめ」はもうたくさん、そういう方向きです。

相性の「いい」「悪い」スピーカーがあまりない・システムの悪いところはよくわかるのに

手元にあるスピーカーのうち稼働しているのは

ご覧のとおりたいしたものがない、しかもかなり偏っています。
どれも好きです。

これらはその他のアンプ、Aura design VA-50そしてCREEK4240
もっといえばPioneer A-09でははっきり「相性」がありました。

プレーヤーも同様で、容赦無く弾かれるものもあった。

違いを正確に聴きたくて比較対象のAuraとCREEKはフルメンテに出したのです。
しかしA-0にはスピーカーを選ぶところがあまりない。

面白いのは、それでいながらシステムの悪いところはなんとなくわかるところ。
セッティングとかケーブルとか。

A-0を聴き始めて最初に感じたのは、アンプの良し悪しではなく

スピーカーの角度と高さをもう少し詰めたほうがいいかもしれない」ということでした。

Bowers and wilkinsと組み合わせてみたい音・JBLホーンが楽しい

かといって力でねじ伏せるほどの物量はない。
言えばヤボですが10万円ちょっとのしかもプリメインアンプです。

このアンプには現実的ではありませんが、ソウルノートのシステムはたとえば今メインストリームのBowers and wilkinsに今までと違うスタイルを持ち込めると思います。

設計者の加藤秀樹氏は「音作りはしない」とたびたび述べておられます。

ただこのA-0はこれまでのアンプとは違いすぎる。
音作りという言葉がダメならアンプとして音楽の受け止めかたとでもいえばいいのか。

『SOULNOTE M-3 モノパワーアンプ発表会 CSR 加藤秀樹氏 講演』
   2021/11/6 東京インターナショナルオーディオショウ ソウルノートのブースにて    SOULNOTE  M-3 モノーラルパワーアンプ発表会。 …

なお詳しくは別途としますが、JBL control12SRはたいそうしなりの効いた、それでいて粗さが少ない音で鳴る。

かなりワイルドながら表現は多彩、ホーンには確実に合います。

最近この組み合わせ聴きが何故か増えてきた。

今までにない音・他のプリメインアンプとの比較レビューは難しい

こんな調子ですからA-0を他社アンプと同じ土俵で比べられるのだろうか、とは感じた。

現在比較サイトでソウルノートは全てが高評価ですが
「おすすめ」「比較」「ランキング」のレビュー手法では、

「今ソウルノートA-0・A-1は生き生きとした音でとても人気があります」
ぐらいしか説明ができないと思います。

オーディオ用語で言い表せない。
コスパにまつわるあらゆる言葉で説明できない。

「コスパ」とは、つまり近い値段のものと比べたとき

◯×がほかよりいい
例をいえば「よりパワフル」「重量級」「高音質部品が多い」

プリメインアンプならばセパレートアンプに近いほど言うことなしです。

しかしA-0をセパレートと比べてもあまり意味がなさそうです。
世界が違いすぎる。

ハイエンドユーザーで端的にそれを感じた方もおられるようです。

むろん「コスパ」は大変にいいのでしょう、人気はあるし下取りの価値はヤフオクを見れば一目瞭然です。
生産が追いつかない現在、程度のいい中古は新品価格とほとんど同じで取引されています。

人気はある、音もいい
しかし尺度があまりに違う。

オーディオ専門用語のキャラクターはたっぷりある・それではA-0を説明できない

オーディオについて雑誌やレビューをみると以下のような説明がたっぷり入っています。

アンプ・プレーヤー・スピーカーはもちろん、ケーブルなどになるともっと極端な表現です。

「パワー・クリア・ハイスピード・透明感・暖かさ・情報量」はA-0の一部にすぎない

  • パワー
  • ハイスピード
  • 透明感
  • あたたかみ
  • クリア
  • 情報量

オーディオ用語です、レビューは必ずこのどれかが入っています。
定義はよくわかりませんが、実際聴けばなんとなく感じることも事実。
ここに「衝撃の音」「激変」「部屋の空気が変わる」と続きます。

むろんソウルノートA-0にもあると言えばあるのですが、しっくりこない。

プリアンプ直結(?)のプリメインアンプ

このアンプについていえるのは実に丁寧に信号を増幅をしているということです。
単に良い部品を使った、とは違う感覚です。

音楽信号を大事に受けて、ていねいに増幅拡大して

スピーカーに(ここが大事ですが)

変質させないように

もれなく送り込んでいる。

解像度が高い、では不正確です。

原型となったSA1.0から、内部レイアウトや基板のアートワークが全く変わった理由だと思っています。

内部を見ましたらこりゃ大変だ、でありました。
競合機種どころか他のいかなるアンプと比べても変わっている。

咄嗟に「プリアンプ直結」という言葉を連想しました。

アッテネータでパワーアンプ直結は音が薄くなった

最近見ませんがCDが出た頃、セパレートアンプ界隈ではパワーアンプ直結という方法が流行りました。

プリアンプの代わりにアッテネーター(ボリュームだけ)を使い、複雑なプリ回路を全部すっ飛ばすという手法です。
独特のストレートな音で快感ですが、音が薄くなるときが多い。

プリアンプの信号そのままの質感

厚みにはプリアンプが必須で、そのためハイエンドでは廃れました。

その文法でいえばA-0はパワーアンプ直結ならぬ「プリアンプ直結」とでもいえばいいか。

細かい音が勢いよく厚みがある。

大増幅ほど質が落ちやすいのがパワーアンプですが、そもそも皆無です。
これを狙って大電源に出力10Wとは、改めて度胸のあるエンジニアだなと。

音の通りにロスがないとわかる、それでいて低音が寂しくなったりはしません。
実感できるのがA-0の音場感です。

奥深くでなく「左右に回り込む広さ」の音場感

ひっこむのではなくせり出す音場。
それでいて奥行きを感じるのは大きく包みこむからです。

A-0の音場はなかなかに広いのですが、左右のスピーカー中央に奥深く拡がるのではなく、自分の左右頭上に回り込んで奥行きを表現するタイプ。

デリケートな微小信号を位相面で正確に増幅しようと、相当配慮しています。

だからKhadas Tone2 Proのように、音を作らずジッター排除など特性だけを突き詰めただけのDACが活きるつくりのようです。

マイクで録った音を正確ストレートに出す・残響音が克明に

完璧にセッティングが決まったスピーカーでマイクで録った信号をストレートに出すとこういう音が出るのですが、A-0は最初から近い音で始まる。

吸音してあるスタジオのわずかな反響がわかるほどです。

結果として音場が広い。
ひと頃、解像度を上げすぎて逆に音場の奥行きが1cmぐらいしかないのではと思わせるアンプがありましたが、このアンプの信号はきめ細かさについて定義が違うようです。

包み込んでくる。
パワーは明らかにプリメイン水準のはずが、音に勢いがあると感じる理由じゃないかと思っています。

ウーファーがぐいぐい動く、という感じはないのに「密度が高い」低音・DENONやMarantzとのちがい

これが競合の、たとえばDENONやMarantzとの違いでしょう。

おすすめとかコスパ説明はあまり意味がない、優劣ではない。

SUVとスポーツカーのお買い得比較をするようなもので、両者は完全に定義が違うのです。

ヤフオクに新品同様の中古A-0が出品される理由・従来のオーディオ感覚でのレビューは難しい「高密度で軽い低音」

人気があるのにヤフオクで出品される理由だと思います。
A-0やA-1はYahooオークションに「通電時間僅少」「新品同様」が結構でてまいります。

手放した人はある意味正確に聴いていると思います。

「いつもの説明と違う」と。

A-0は雑誌やレビューのレトリックとは関係のない鳴り方をする。

スピーカーを「駆動する」という感じがない。
はっきり申し上げて、それはDENONやMarantzが得意です。

しかしA-0の低音は密度が高く、それでいて軽い。
豊かにはっきりと伸びます。

「オーディオコンポの音質ランキング」で比べてもあまり意味がない

誤解なきよう申し上げると(あえて繰り返しで恐縮ですが)、レビューの決まり文句は

『ワイドレンジで、SNはよく、躍動感があって、音場は広く、高音がスムースに伸び、低音の輪郭は(えらく)はっきりしていて、鮮度が高く、クリアで、温かみがあって、スピード感がある』

すみません、わざとクドく書きました。
どれも当てはまるのですが、A-0の一部しか指していない。

オーディオコンポの音質ランキングを見て買ったら現物との違いに驚くことになります。

A-0の自然さ・ライブレポートやコンサートの批評はやや近いかも

他社が劣っているのではなく
「ランキング」「おすすめ」「良コスパ」のレビュー表現がA-0の音と噛み合わないのです。

ライブやコンサートの演奏について

『ワイドレンジで、音場感が広く、高音の伸びがいい』

と書いてもまるで説明にならないことにやや近いと思います。

不正確を承知でA-0の音質をあえて申し上げるなら「自然」です。

普通「自然な音」を目指すと、単に迫力がなかったり優秀録音と劣った録音の区別がつかなくなることが多いのですが、このモデルはその差をはっきり出します。

それでいて露悪的なところがない。
趣味だと思います。

A-0、A-1と比較対象となるアンプは同クラスにない(たぶん今後も)

A-0は発売当時全く話題になりませんでした、今探しても試聴記事はほぼありません。
旧ソウルノートの「sa1.0」のアップデートバージョンと思われていました。

事実上「加藤秀樹プロデュース」SOULNOTEの初代機であったA-1すら、数年遅れで評論家のレビューが載る有様。
誰が出力10Wの「ローエンドモデル」を取り上げましょう。

発売直後「試聴記事なし」・ソウルノート加藤秀樹氏は6年待った

A-0の発売は2016年11月ですが、当時全く話題にならなかったのもうなずけます。
これ、従来型の表現で批評やレビューの書きようがない。

「今までのレビュー、ありゃなんだったんだ」と疑問の声が出るでしょうから。

今は絶賛にちかい評価です、設計者の加藤秀樹氏はなんと6年待ちました。
A-0のような実質には「おすすめ」「コスパ」が参考にならないという好例です。

sa1.0とは全く違う・10W+10Wなんてコンセプトは他社がやれない

他で触れさせて頂ましたが、この方大変な忍耐の人です。しかもアイデアはエキセントリックでありながら手法は実に手堅い。

「6年前の設計」「sa1.0のモデファイ版」なんてとんでもない

A-0の代わりは他社からしばらく出ないと思います

アタシは今後も出ないと思いますが。

AB級にして10W+10Wなんてコンセプト段階でビビって無理でしょう。
ハイエンドではない、エントリーゾーンのプリメインアンプです。

簡単に触れましたが、録音スタジオの残響が自分の左右に拡がるオーディオコンポーネントなんてそうはない。
普通は左右のスピーカーの間に奥行きをドカンととるものです。

ウーファーがぐいぐい動くというフィールもなく、ベースの震えを重く速く聴かせるものは、少なくともプリメインアンプでは、アタシは経験がないのです。

(誤解されるのであまり言いたくない)あえていえばセパレートアンプに近い

これを申し上げると危険な間違いを犯しそうなので避けたかった、「コスパ」と誤解されるからです。だから以下は本当にあえて言うならばです。

セパレートアンプの表現に近い

しかしパワーアンプの力はそれに及んでいない


それにしては表現の手数が多すぎる

隠れてセパレートアンプからA-0乗り換えはいそうな気がする

これははっきり言えますが、現行発売中のセパレートアンプからA-0に乗り換えた、と小声で告白される方がいても不思議ではありません。

10畳前後の部屋において、こちらのほうがよかったという感想はあるはずの音だからです。

本当にバカな奴とお笑い下さい、アタクシはDennesen JC80のみずみずしさを思いおこしました。あれが生きていたら(今冬眠中です)A-0をパワーアンプで使ったらさぞ幸せだろうと。

繰り返しで恐縮ながらコスパやおすすめなど、

言い換えれば、新製品のたびに

「激変」「衝撃の音」

はもう結構、という方向けのA-0です。

ひとつだけ気に入らないことがあります。
SOULNOTEの公式ウェブサイトにある

「魂を蘇らせる」

あれは激変レビューと混同される、おやめになったほうがいいかもしれません。

なお各スピーカーとの組み合わせはおいおい申し上げますが、

いっそ超高能率のスピーカーか
あるいは低能率・低インピーダンスの代わりに初動感度の高いスピーカーでうんと静かに鳴らすか

どちらかに決めたほうが楽しめそうな気がしております。セッティングなど外的な変化にエラく敏感だからです。

またA-0はプリアンプよりパワーアンプとして使うほうが活きると感じております。
今後の楽しいお題です。

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