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デスクトップのBluetoothスピーカー高音質化はTWSステレオ

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Bluetoothを調べるとポータブルスピーカーが欲しくなりました。

手軽で、音もかなり頑張ってる。迷う出来の良さですがこの分野では「TWS」仕様のものを2本使うのが一番よろしいです。1本で鳴らす時とはまるで変わります。
なお似たことを随分前からやっておりますが、このポータブルBluetoothスピーカーというカテゴリは高音質揃いであります。

ポータブルBluetoothスピーカーは2台使いステレオで完全に変わる

なぜわざわざ同じものを2本買うのか、スピーカー1本では音はどうあってもモノラルにしかならないからです。

モノラルとは簡単にいえば以下のようなもの、スピーカー1本で左右スピーカーの音をミックスして出す。

ご参考までに、ステレオは以下です。ただ左右を近づけるほどモノラルに似てくる(正確には逆オルソン方式)。

これだけ左右のユニットが近接していると
ステレオラジカセも厳密にはモノラル音声に近い

モノラル再生は奥行きと高さは感じとれますが、左右の拡がりは原理としてないのです。
またスピーカー正面で聴く必要があります。

なお、まれにスピーカー側で特殊な信号処理(マトリクス接続)をして拡がりを出そうとする場合もありますが、録音によっては逆に狭く感じたりするので成功していません。

まあそりゃそうですわな、1本で立体音響ができたらピュアオーディオの世界は一本柱のスピーカーであふれかえります。

2本で使った時は立体感と音の迫力は2倍以上

これは方式論であって欠点ではないです。むしろポータブルBluetoothスピーカーは制約の中で立体音響をやろうと無理をしています。複数のユニットを角度を変えて取り付けたりとか。

これが2本使いでは逆に効いてきます。

R・L チャンネルの音を同時に出していた機械にR チャンネルだけ、またはLチャンネルだけを割り振って2本で使うと全然ゆとりが違ってくる。
しかも1本で立体音響をやろうとしていたものをステレオにしますから音の拡がりが全く変わってきます。

ある意味ポータブルBluetoothスピーカーは先祖返りのようなところがあって、1本でいい音にしようとしていたのはピュアオーディオですとステレオ録音が出る前の1950年台初期(昭和20年代)ぐらいまでです。

その頃はモノラル音声だけでありましたのでスピーカーはみな1本だった。ステレオ再生の初期(昭和30年)は専用のスピーカーがないのでモノラルスピーカーを2本集めてきてステレオにしていた。

実はこの大昔にちょっと似ています、これらのモノラルスピーカーを2本集めてステレオで使うと今でも大変いい音がします。

理由のひとつが1本で広がりを出そうとした設計だからです。
なおポータブルBluetoothスピーカーとは関係ありませんが、ビンテージオーディオではこの世代は無茶苦茶高価です。

TWS・Bluetoothスピーカー2本でステレオ音を出力する機能

1本づかいのBluetoothを2本でステレオにするのがTWSという機能で、出た時はこんな便利なことを思いつくのか、と感心しました。

TWSの原理と各社の名称・JBL、SONY、Anker

TWSは2本のスピーカーのうち片方でBluetoothにより音楽信号を受信し、もう片方へ専用の無線で音楽信号を伝達することで左右に信号を振り分け再生します。
伝達時に同期するので左右の遅延はありません。無線は2.4GHz帯の電波かまたは磁気誘導(NFMI)によります。

左右の遅延はありませんが初期は結構音切れがしました。しかしフィードバックがなされ現在は問題がなくなっています。

主なところでは

  • JBL:Party Boost(パーティーブースト)
  • Anker:ワイヤレスステレオペアリング(ご注意:Soundcore 3の機能であるParty Castという機能はステレオにはなりません。同じ音が出るだけです
  • SONY:Stereo PairまたはWireless Stereo

スマートスピーカーは制限がありすぎて面倒

Bluetoothか無線LANかの違いだけでスマートスピーカーも2本使ってのステレオ再生は出来ます、伝送方式もWiFiのほうが音がいい。ただ現時点でお勧めはしません。
メジャーな2機種は一言で以下の状態

  • HomePod mini(Apple):Bluetoothは使えない、Wifiのみ。Apple製品がないと設定できない。
  • Echo(Amazon):ステレオはAmazon Music専用。

まずHomePod mini(¥11,800/台)が思い浮かびますが、大前提としてBluetoothでは接続出来ません、Airplayのみ。

またこれは疑問なのですがそもそも設定できるのはApple製品(iOSまたはMacOS)のみといういまどき薄気味悪いぐらいの排他性があります。
オリジナルのHomePodは早々にディスコンになりましたが、売れないのは値段のせいじゃないです。

ではAmazonのEchoはどうか。
Amazon Musicしか出力できません。他はいかなる音源も片側のEchoからしか音が出ない仕様。パソコンの音声は出力できないのでデスクトップスピーカーにはできません。

そもそもWi-FiはBluetoothに比べてあまりにも面倒すぎる。
Bluetoothの箱を開けて5分で接続なんて絶対にありません。トラブルが起きても原因がわからないことも多い。

ごく個人的な感想ながらISDNの頃からネットを使っていますが無線LANの設定はいまだに不親切な仕様だと思います。

それと製品にもよりますが高すぎる。スマートスピーカー1台分でポータブルBluetoothスピーカー2台買ってお釣りがくるケースもあります。
別にスマートスピーカーが不当に高価という訳ではなくて、あれは音楽よりもAI機能にお金を払うものです。

MXSP-4000.TDで長く使ってきた・デスクトップやTV用に最高

ことさらポータブルスピーカー2台使いをお勧めするのは訳がありまして、実は10年ぐらい前からデスクトップで試しておりますためです。
その頃からポータブルスピーカーは小さいくせに随分音がいいと感じていました。立体的な音で低音も生意気に出るくせに場所を取らない。

試したのは当時マクセルから出ていたMXSP-4000.TDです。

当時Bluetoothは今ほど主流でなくiPodドック付き。変換コネクターで強引に左右に分けたのですが、きっちり鳴りました。

音質の話は主観ですから書きませんが、録音の違いもはっきりわかるぐらいの能力があります。遊び半分ですぐ止めるつもりが数年経ってしまいました。

TWS付きBluetoothスピーカーはJBL・SONY・Ankerから

TWS前提で選ぶ条件はそもそもスピーカーとして素性の良さを持っているかどうか。2個使いの場合クオリティが高い。
それと地味ながら充電しながら使えること、ポータブル機の中には充電中は使えないものがあります。

※以下メーカー・製品タイトルリンク先は全てメーカーHP(アドセンスではありません)

ステレオ再生のために一台にユニットをいくつも詰め込む他社と違い、フルレンジユニット一発のみ搭載のピュアモノラル仕様というのはわりと貴重なので載せました。

他社が複数載せてアピールのところをモノラルとは度胸がいい、聴きましたが成功しています。
音のまとまりがいい。これをステレオ化するとかなりシャープな立体音になります。

難点はコーデックがSBCのみというところ、ここでダメな人もおられるかと。個人的にはフルレンジ一発であるメリットのほうが優っていると思います。

S-Masterは他社真似できない最大の利点です。地味ながらここ20年近くSONYの音質技術で最も優れたものの一つです。
技術として安定感があり、デジタルアンプでこれが入ると一定以上の水準を必ずキープします。

なお2基のユニットを搭載しているので1台でも「無理やりステレオ」が出来ますが、SONYはわかっていてモノラルモードも入れている。

こういう見識あるメーカーのBluetoothスピーカーはステレオで使うとかなりいい感じです。
専用アプリのClearAudio+の出来も優秀です。

Amazonなどのベストセラー常連です、普及機の定番。
量産台数の多さを武器にこの価格で積めないようなユニット・アンプを載せてきます。アップデートのたびに部品が良くなる。

Soundcore3とIPX5防水仕様のSoundcore2はTWS機能がありませんというところが注意です、日本のメーカーではちょっとない謎のクラス分けでありますが。

HomePod mini 1台ぶんで余裕で2台買える安さと多機能、そしてサポートの良さ(本当に早い)で間違いない買物であります。

SRS-RA5000でTWSをやらないとは信じらん

個人的にBluetoothスピーカーの理想はSRS-RA5000を使ったTWSです、SRS-RA3000ではなくです。

しかし、ほんとうにこれは疑問なんですが、SONYはこれにWireless Stereo(TWS)の機能は与えていません。

SRS-RA5000にはTWSの機能がない(SRS-RA3000も)

SONYは昔からこういう謎なことをやります、長所の裏返しともいえるんですが。
これがAnkerあたりなら何の疑問も持たずにTWS機能を載せるでしょう。

Chromecast built-in対応ですから出来ないこともないはず、何が気に入らないのか。
あの魅力的なサウンドキャリブレーション機能などが実現できないなどの理由があるのでしょうか。

同社の名誉のために申し上げればデザインが素敵で、しかも全方位に音を撒き散らすスピーカー方式(無指向性)として、コーン型スピーカーユニットを使う前提ではちょっとないぐらい理想を追っています。

単品での360 Reality Audioの立体感についての記事がほとんどですが、正直いえば包まれるような拡がりとかはちょっと無理のあるホメかただと思います。
2台でステレオ再生に使ったほうが圧倒的に音がいいはずです。

といいますよりステレオで使いたくて仕方ない。
1台で¥66,000ですから(仮の話ですが)2台で¥132,000 は高いようですが、専用チューニングされたアンプそして部屋の音響特性を測定&チューニング機能込みです。

真面目な話、通販の在庫と値段見ました。

スマートフォンとワイヤレススピーカー、以上終了というのはほどほどの値段で高音質を導入するには賢い選択と思っていますが、SRS-RA5000に関してはもしかするとサブスクの音楽配信の音源前提ならばリファレンスになるのではと期待しているのです。

ソナスファベールLumina1を鳴らす場合、アンプ・プレーヤー・スタンドを含めたらギリギリでも予算20万円は必要です。
その場合本来のパフォーマンスの6割ぐらいかと。それでも感動させるスピーカーではありますが。

なおLumina1をデスクトップでも使えるとする紹介が多いですが、スピーカーから耳までの距離が50〜70cm以下の場合は多くを望めないと思います。
利便性に重きを置いて選ぶスピーカーではないです。

SRS-RA5000はSONYというよりBang&Olufsenに近いといっていいぐらいのデザイン。

無指向性スピーカーではBang&Olufsenは高価ながら最も評価が高いメーカーですが、そこに正面から斬り込んだ印象があります。
四方八方に音を放射するという目的とかたちがぴったり一致しています。

2000年頃ピークだったソニーのデザインがまた戻ってきたようです、音も本当にGood。それなのに。

画竜点睛を欠く、なんていいますがこれほどデキがいいのにTWSがないなんて現時点で両目入ってないです。

今後のソフトウェア更新にはかない期待を持っております、そのぐらい惜しい。

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