トレンチコート、基本的にオフィサー(将校)向けデザインです。おかげでサラリーマンのアタシでも使えるベーシックなデザイン。ただサイズ選びが難しい、外人向けでデカいからです。
その点をふくめてのサイズ選び、そしていま買える「オフィサー向け」トレンチコートのご紹介です。
現代の軍隊ではトレンチコートはオフィサー(将校)向け
トレンチコートは軍用由来ですが、今や仕事にも使える定番アイテムです。軍放出品でも「軍服」「ミリタリー」という雰囲気がないのが特徴です。
完全に定番シンプル・合わせやすい
本来は兵隊が着ていた服でした。ボーア戦争(1880年つまり明治13年)の頃すでに原型があったそうで、
- 防水
- いろいろ吊り下げられるベルト
がミリタリーウェア向きだったとか。
流行は無関係・「軍服」感がなくオンでもオフでもいける
その後一般兵向けはもっと機能的なジャケットが開発され、今では将校のアウターかまたは比較的オフィシャルな場所に出ていく時に着用する目的で使われています。
なお民間向けで有名なのは
- バーバリー
- アクアスキュータム
ですがこちらも元々は英国軍(特に貴族出身の士官向け)でした。
この2社がつくるかたちは軍支給のトレンチコートでも全く変わりません。
シルエットは一緒ですからとにかく使いやすい
(更新予定)いま買える軍用トレンチコートリスト
ということで今国内で購入できるトレンチコートをピックアップしてみました。ディティール比較だけでも楽しいかと。
個人的には毎年眺めております、「今年はスペイン軍のものとかあるんだ!」とか。
オン・オフ両方で使えるもの前提、更新予定です。
なおモーターサイクルコートは「ダスターコート」とも言われるもので基本的に同じ由来です。
個人的にはルーマニア軍モノはわりと出来がよく、好きな分野です。

選ぶ時のサイズ感は『肩幅』・きれいめシルエット
米軍モノだけでなくどの国のトレンチコートも日本人には大きめです。
例えばオランダ軍のトレンチはとにかく身幅がデカい。
全体的にも日本のサイズと比較するとS/M/L表記でいえば確実にワンサイズは大きい。
体型によっては下手をすれば2倍近い大きさに感じることもあるでしょう。
そのなかでいい感じのサイズを選ぶ基準とはなにか。
肩幅で合わせてください、トレンチコートの基本です
身幅はベルトで調節可能(後ろでしばっても絞れます)。また袖丈はまくってもいい。
ショップもわかっていて肩幅/身幅/袖丈(ゆき)を表記しています。
なお最近流行のワイドな着こなしであれば肩幅で少し大きめを選ぶとUniqlo UのAラインのようなコートのサイズ感でいけます。
繰り返しますがそもそもが大きめのシルエットがほとんどです。トレンチが難しいと言われるゆえんでもあります。
肩幅が合っていればきれいめシルエットになります。
ライナーはどうする・「あればラッキー」ぐらいでいい
地味に悩む部分としてライナーの有無があります。軍放出品は民間と違ってタイミングで商品が変わる、仕様を選べません。
あったらラッキーぐらいにして、基本的にはサイズと色を優先してください。
バーバリーやアクアスキュータムもそうですが、正式ラインでもベースモデルはライナーがありません。
ライナーの厚みだけシルエットが崩れやすくなるからです。
外して着ればいいだけのことなのですが、民間ブランドについていえばライナーあり/なしは本体のシルエットも微妙に違えているようです。
汚れは?洗濯は?個人的には洗濯機(手洗いモード)
ところでこのトレンチコートを洗濯する方法は。
指定はドライクリーンオンリーで軍用・民間変わらずどの国のものも一緒です。
ただこれはあくまでアタクシ個人の使いかたですが洗濯機(手洗い)で洗ってしまっています。
ただし、ミリタリートレンチ限定(あくまで個人的、おすすめはしません)。
そのほうがヤレた感じが出るから、クタっとして雰囲気が出る。
と勝手に思い込んでいます。
仕事もそうですが、カジュアルに着るとき、ちょっと感じが変わる。今流行のワイドなパンツにクリーニングでパキパキのコートというのもちょっと違うでしょう。
民間の製品は基本的にダメですが、幸いなことに現在軍用のトレンチコートは手荒な扱い前提ですからこういう洗い方にも耐えてくれています。
おすすめはしませんが、ご興味あれば。