買えばホメたくなる、ましてやApple。
実際いいところが多かったので悪いところをもう少し。比較には必要かと。
iOS機に共通の欠点がほとんど。iPhoneは13かSEか、そして無印iPadを比較する上でも材料にはなりましょう。
なおかなり大きな変化となるiPadOS16の実用性についても。
ジェスチャは確かに使いづらい・どうみてもホームボタンのほうがいい
主だったメリット・デメリットはこちら、以下はそれ以外の小粒なものです。
ジェスチャは使いづらい。iPadは第6世代miniだけでなくPro、Airによらず同じです。
どう贔屓目にみてもホームボタンのほうがいい。
メーカーが長いおかげで『機械を改善するより自分が慣れろ』のアタクシですが、これは明らかです。
まだ改良される余地があるとも言えます。
アプリの切り替えに慣れるのは時間がかかる(使えるが)
しっくりこない一番はアプリ切り替えに手間取ること。
「もしかしたらiPad air2もしばらく生き残るかもしれん」と思ったほどです。
とどのつまり「慣れ」ですが、ホームボタンが無くなってずいぶん経つのです。
Appleではめずらしい、タッチスクリーンの技術は随一ですから。
大画面タブレットにホームボタンの居場所はないがジェスチャの改善スピードは遅い
デモ機を体験させて頂いたとき、何かしっくりこないと思っていましたが、ジェスチャのぎこちなさでした。
これはソフトウェア次第、今後も改善が続くでしょうがアップグレードのペースが遅いと思います。
小型大画面のタブレットでホームボタンの居場所はない。しかしこのジェスチャーの出来でProの大画面は勘弁してほしいというのが正直な感想です。
スマートフォンのように小さくないので疲れる。
もし店頭のiPad ProやAirに触れてピンとこないときは、無印iPadをお試しになることを強くお勧めします。
iPad mini6こそFace ID・指紋認証より使いやすい
iPad mini6のTouch IDは少々感度が低い、そして本来はFace IDがついているべきです。
Touch IDとFace IDのどちらがいいのか、第6世代iPad miniを使ってみてなんとなくわかったことがあります。
- 大型画面ほどFace IDがいい
- ホームボタンがあればいいが、mini6のような小型にできない
- トップボタンにTouch IDを仕込んでもホームボタンほどには使えない
iPadはいかなるスマートフォンよりも大きい、大きな本体でボタンの位置を探るのはスマートじゃない。Face IDのほうが現実的です。
Proに実装は正解でAirについていないのは不親切です。
トップボタンのTouch IDは認識が遅い
これははっきり言えますが、指の向きや季節で認識しないことがiPhone8(社給スマートフォン)より多い。
現在6桁のパスコードを入力する機会が増えたことは確かです。
これでメモがロック画面から直接アクセスできなかったら少々失望したでしょう。
ボタン面積が小さいiPadのTouch ID
推測ながらトップボタンはホームボタンより面積が少ないことが原因だと思います。
そもそも位置決めしづらい。きちんとセンサーに当たっている感覚が少ないのです。
AppleのTouch IDは新型が出るたびに必ず感度が上がります、それでもこの状態。
ホームボタンの秀逸さを思い知りました。
真面目な話、Touch IDは画面ベゼルに仕込んでくれたら良かったとすら思います。
指紋認証の反応改善対策は「同じ指紋で5回認証」
iPhoneの頃からですが、Touch IDの感度向上といえば「利き手の人差し指だけ」「親指だけ」など登録する指紋を1つに決め、条件を少しづつ変えて5回登録すること。
少しづつ向きや角度を変えて認証させます。
これで指を当てる角度や向きが変わっても認識する確率は上がります。
ヘッドホンジャックがない・ミニマルなiPad mini6では気になる
iPad mini6はUSB-Cのおかげで拡張性がある、しかしヘッドホンジャックはない。
ごく平均的と思われるAnkerのUSB-Cハブで確認したところ、外部モニタの画面はミラーリングながら、
- 10TBのHDDを認識
- ファイル編集可能
- HDMI経由の動画は画面全体に写せる(Ultra Wideモニターは左右が切れます)
どうしても3.5mmヘッドホンジャックが欲しくなります。
それなのにUSB-Cヘッドホンアダプターがいつも必要。
ここまで小さくて使える道具だけにヘッドホンジャックは惜しい。大容量の外付けHDDを認識するより必要だと思います。
音楽を聴くだけでUSB-CアダプターかBluetoothが必要
いきなり音楽を聴くことができない、USB-Cアダプター探しからです。動画も見やすいだけにかえって目立つ。
確かにiPad ProやAirは大きいのでBluetoothなどワイヤレスオーディオが便利です。しかしiPad mini6ではそうならない、小さくコンパクトだからです。
USB-C自体、ヘッドホンジャックで使うほど丈夫ではない、iPhoneでわかりましたがあんまり挿き抜しはやりたくありません。
その点3.5mmヘッドホンジャックは信頼性が高い。
ちょっと寝る前にヘッドホンで音楽を聴くとか、ささいなことに手間がかかる。
「ヘッドホンジャック付きiOS15の機種」は第9世代iPadを残すのみ
これはiPhoneユーザーならば長らく感じていることで、アダプターは面倒なだけでなく、入っていると音が汚れるような気がする。
実際、有線のイヤホン・ヘッドホンは気軽でいいものが多い、ちょっと驚くようなのがあります。
買ったイヤホンやヘッドホンを開封し、いきなりグザと突き刺すあの感覚はなんとiOS機では無印iPad(第9世代)のみとなりました。
AppleTV、AirPods Maxにもヘッドフォンジャックなし・あるのはMacのみ
徹底するのがApple流。今3.5mmヘッドホン端子を装備しているのはMacだけです。
AppleTV、AirPods Maxにはありません。
おかげで使いづらい。
AppleTVはHDMIしか出力がないためピュアオーディオを使ったホームシアターができず、空間オーディオがあってもBluetoothしかないAirPods Maxの音質はCD以下です。
9万近くするヘッドフォンでフォーマット通りのハイレゾロスレスが聴けない、買うのをあきらめた理由であります。
Appleは一度決めたらテコでも動かないイメージがありますが、3D Touch(触感タッチ)の廃止ののとおり「これはダメ」の声が高まると変える柔軟さはある。
ここはSNSなどでいうひとが増えればば変わるのではと淡い期待ありです。
無印iPad(第9世代)の完成度・デザイン、機能両方で
以前も申し上げましたが、iPad mini6を使うと無印iPad(第9世代)の「完成度」を実感します。
あるべきものすべてある・足りないものがない
突出してなにかが優れているというのではなく、全体のバランスが高い。
- 10.2インチのRetinaディスプレイ
- A13 Bionicチップ+Neural Engine
- Apple pencil対応
- ホームボタンがある
- 完全フラットなデザイン
- 3.5mmヘッドホンジャック付き
- アクセサリはiPhoneのものがそのまま使える
- 256GB/Cellularを選択可
長く同じものを作ってきたため工業製品としても高精度な造りです。
これが最低価格のエントリーグレードというのも製造業の面白さであります。
ジョナサンアイヴのベストデザインそのままに中身をカイゼンし続けた
ここはAppleの凄いところですが、無印iPadはずっと「カイゼン」され続けています。
画面のクオリティ、そもそもの処理性能、タッチセンサーの感度など、細かいところもまったく手を抜かずアップデートする。
ジョナサン・アイヴ最後期となるデザインは高度に完成されています。そのまま最新性能が買えるということは貴重かもしれない。
iPadOS16で全く違うメリットとデメリットの可能性
さて現在(2022年8月)iPadの良し悪しについてiPadOS16は気になる。
大幅な変更が予定されております、iPadはノートパソコンの代わりにならないと申し上げて参りましたが、使える可能性が出てきた。
ただし可能性です、失敗に終わる予兆もあります。
- 今までにない大幅な変更
- Macまでの機能は与えられない
- iPadOSの負荷が重くなることによるモデルの短命化
実際ベータ版はバグ多数のため、リリース時期が変更となりました。
M1 Macbookでわかりましたが、Appleシリコンはどちらかといえば省電力寄りです。
動画編集など高負荷の作業をパワフルにこなすという柄ではありません。
iPadOSはこれまでになく重いでしょう。メモリも少ないiPadがどのように変わるのか、ちょっと怖い気もしております。