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DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はそもそも修理できる設計なのか

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そもそもDAP(デジタルオーディオプレーヤー)って修理が可能な設計なのか。なんとなく感じていたことです。

Astel&KernのハイエンドDAP「AK380」が事実上のサポート完全終了です。発売は2015年ですから6年で終わり、50万円のDAPです。

DAP選びの新基準は「修理」・メーカーのサポート力

ちょっと覚悟し始めた。多分B&Wのヘッドフォンも長くは使えないでしょう。文字にしてみると改めてショックではあります。

以下は「高音質おすすめ」など以前の情報として

  1. サポート期間の短い製品はおすすめといえるのか
  2. オーディオは「メンテナンス・修理のできる」製品こそ選ぶべき
  3. 修理可能な製品・メーカーとは

ということをメーカーの目からみた話です。
自分でもそんな買い方をしております。

音質は2番目の要素・中古は危険

お急ぎの方に結論めいたお話を。

DAP選びは音質だけでなく「修理」「サポート」力が高いブランドを選ぶ時期にきています。

しかし以下にご紹介するとおり可能なメーカーは少ない、現時点ではSONYしかありません。

なおこれははっきり申し上げられますが音質」は2番目以下の条件です。そして中古DAPはまったくおすすめできません。

そもそも修理が全く不可能な設計では高音質でも意味がない。
ボタン一つ壊れても高価なDAPは廃物です。

製造業界では半導体不足や原材料高が今後も頻繁に起きると考えられています。
そしてこれらを乗り切ろうとするメーカーと、諦めてサポート終了にするメーカーの2つにわかれています。

  • ポータブルオーディオはどんなメーカーと価格帯を狙うべきか
  • それにはどんな情報を確認することが必要か

なんてことに思い至りました。

確実な修理サポート体制をもつブランドは事実上SONYのみ

現時点(2022年)でオーディオ分野において「安心確実な修理サポート」を実現しているとはっきりいえるのは、

  • ポータブルはSONY
  • ピュアオーディオではアキュフェーズ

だけです。
設計そして製造(というより経営)の両面で明らかです。

前提として申し上げますと、アタシはSONY製品はあまり好きじゃなかった。実際にソニータイマーも経験しました。
そういう人間が考えを変えるほどの状況だということです。

DAC内蔵アンプやワイヤレスイヤホンの実情はDAPにちかい

なおここでDAP(デジタルオーディオプレーヤー)をとりあげたのは、今オーディオにとってとても分かりやすい例だからであります。

主語を

  • DAC内蔵アンプ
  • ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン

にしていただいてもかなり意味が近いと思っていただいて差し支えございません。

「修理できない」・高音質でもおすすめではない理由

「AK380」のてんまつは、いかに好きでもあまりに高額のDAPをちょっとためらわせるもの。

他のメーカーにも感じます、シンプルな疑問です。

高音質は確かにわかるが、一体どうやって修理するんだろう

本当に「おすすめ」「ベストバイ」といっていいのか、疑問でした。メーカーにいると自分が担当する製品ならば、という視点がどうしても入るからです。
そして「おすすめのDAP」は大多数が修理どころか故障箇所の解析も難しいような仕様だからです。

ここでDAP選びについてハタと気づいたわけです。

「短期間でサポート終了は大損である」ということ、単純な事実です。

OEMならではのリッチな設計が「修理不可能」の理由

DAPはほとんどがOEM(製造受託)メーカーで作られます。
製品のブランドを持っている会社は、設備投資をせずに、最新の技術を反映する設計ができる。

これが修理不可能の元凶でした。

OEM業者はさまざまな設計仕様を提案してくれます。そこから企画に合った仕様を選ぶのが今のメーカーです。

コストさえ合えばよりどりみどり、結果DAPは高級というよりもはや贅を尽くしたといっていいつくりとなっております。

しかしあの仕様で「私たちが考えているような修理」は無理です。

つまり分解してハンダづけをしなおしてパーツを交換して、といったような。

中国に製造委託をすることが当たり前の現在、ポータブルオーディオだけでなく大部分のオーディオ・ビジュアル機器が同じです。

「高級」「高額」だから修理できるわけではない

仮に修理可能の場合も高額になるものが多いようです、買い換えたほうが現実的であるほどの金額。

始末が悪いのは修理できるかどうかは本体価格とは関係がないこと。

むしろ高級機ほど難しい要素が多くなる。

高密度な実装や高級パーツ採用であるがゆえです。

部品交換を想定しない作りであったりそもそもパーツも少数調達が難しいなど、メーカー側にとって「修理しづらい」内容であることがあります。

以下に述べますようにこれは製品の内部が高密度実装の仕様であることがその理由です。
そして更に申せば製造が全てOEM外注されているためです

ポータブルオーディオにとって保証期間切れは「修理不可能」の意味

ハイエンドだけでなくほとんどのDAPは

  • 中級ピュアオーディオでは及びもつかないほどの高価なパーツ
  • 高密度の実装
  • リッチな金属筐体

結果として持ち出すのが惜しくなるほど高度な性能と音質。
実に高度な趣味であります。

しかし修理不可能を意味する理由にもなってしまった、保証期限が切れたらその先は望み薄です。

かつてのWALKMANやiPodの感覚だと大損をする

DAPを買われる皆さんは、iPodやかつてのカセットだった頃のWALKMANのようなポータブルオーディオデバイスの感覚で検討しておられるはずです。

音質面では格段に進歩したDAPですが、修理サポートは全くの別物。
その設計と製造される環境ゆえに大多数ははるかにサポート期間が短い。しかも壊れやすくなっている。

大量に出回るDAPですが、今後「修理専門業者」が現れることはない明確な理由もあります。

Astell&Kern「AK380」は高密度実装と高級部品が理由のはず

そのDAP、今回Astell&Kernが発表した内容はメイン基板とバッテリー。
つまりほぼ全部です。

その他に告知された機種もメイン基板の対応不可であり同じく修理は事実上不可能ということ。

一部旧製品の修理サービス終了のお知らせ|Astell&Kern
Astell&Kernの国内向けオフィシャルサイトです。製品情報、サポート情報などを掲載しています。

50万円のDAPであります、愛好家の心胆を寒からしめる発表。
部品メーカーとしての眼で理由を考えてみました。

バッテリー系は中国でカスタム少数生産に応じる業者がたくさんあります、今回サポート終了とした理由はここではない。

明らかにメイン基板です、加えてパーツが入手困難であること。
結果として交換モジュール部品(基板状態)が調達できなくなったことが主因だと思われます。

では基板上のパーツをつけかえればいいのか、そうはいかないのです。

DAPのプリント基板は表面実装でも特に高密度の仕様、しかも多層基板を用いています。

この種の基板はどんな技術者もうっかり手が出せません。

部品の取り外しができないだけでなく、そもそも正確な故障箇所がわからない

音と小型化のためにハイエンドDAPほど高密度な実装です。シグナルパスの短縮は小型化とノイズ対策の両方に良い効果がありますが小さくなるほど難物です。

まるごと「交換」しかない高密度実装のプリント基板

高密度の表面実装をした多層基板は、ほとんどのメーカーで修理が不可能なんじゃないかと思う設計であります。

後述しますがそもそもそういった準備のないメーカーが。

実際に基盤への実装を行なっているOEMメーカーさえ、部品をはがして再度取り付けは嫌がります。

  • 基板交換
  • 製品まるごと交換

この2通りしかない。

「AK380」はもう交換するモジュールを作れないのでしょう。部品のディスコンかあるいは部品はまだ入手できてもOEM業者と契約した保守部品製造の上限に達したか。

なおこれだけではあんまりな説明で、到底ご納得いただけないと思いますので後述しますが、OEMという商売は補修部品を細々作り続けることには全く向いていません。

その代わり最新仕様を安く作れるのです。

ハンダし直しができない・メーカーさえ手こずる高密度プリント基板

その修理ですが、仮に無理矢理「部品をつけなおす」「ハンダしなおし」をするといたしましょう。

DAPにあるような高密度な表面実装基板は、熱で簡単に壊れます。

専用設備と相応のテクニシャンの両方が必要、それですら不可能な場合もある。

故障原因となる部品を外すと熱で簡単に壊れる高密度実装

他の部品や基板そのものがパーになる場合がある。

自分の仕事でやりましたが、解析のためには専門の業者に依頼します。

費用は高額です、家電の修理費のレベルではない。

しかも事前に失敗したときの免責を確認してくる、100%保証はしてくれません。
こちらもできると思っていません。

なおネットにはDIYの方法がたくさん出てくるし、自分はできるという方もたまにおられます。
部品メーカーからするとお金をお支払いするほどの確実性はありません。

そもそも故障箇所を正確に調べること自体かなり困難です、実装密度が高すぎてこのあたりが怪しいという状態からピンポイントの特定へ進まない。

壊れているんじゃないかという部品がたくさんある、しかし故障再発は許されない。
怪しいものを全部外すと広範囲に熱と力を加えることになる。
基板そのものと周辺部品が熱でイカれます。

USB端子や押しボタンの不具合は広範囲に壊れている

よくあるUSBや押しボタン・スイッチが壊れていても故障がそこだけかどうかが分からない。
基板直付けが多いためです。

力かかかる部分だけにストレスがどこまで及んでいるのかわからない。
多くの場合、基板そのものにもダメージがある場合が多い。

多層基板の内部は極めて薄い銅箔(DAPあたりは18〜35μmぐらい)があの薄い板の中に何層にも重なっております。

18μmなんて熱や力をかけたら簡単に壊れますから、結局基板全体が交換となります。

なおここは設計力とも関連します、アタシどもにとってOEMメーカー選びの難しさです。

「修理しない」は「設計力が育たない」・壊れやすい設計を繰り返す

USBやボタンの直付け実装はどんなにていねいに使っても基板そのものにストレスがかかる修理前提の仕様です、しかし

「もしかして部品の取り外しということは最初から考えてないんじゃないか」

と思うものすらある。

手抜きではありません、そもそも予測できるスキルがなかったのです。

故障修理をたくさんこなした経験がないと、熱がどのように広がるか、ボタンを押した時の力が基板にどう掛かるかという設計力は育たない。

「修理しない」設計は、設計エンジニアが育たない。

多くのDAPで同じようなところが壊れる理由じゃないかとつねづね疑っております。

なおさきにご説明したとおり設計も外注が多い。韓国メーカーでもそうしている。
よほどの例外を除き中国でやります。

中国OEMは一定以上に品質向上しない・長くいるエンジニアは少ない

ここははっきり言い切れますが中国のエンジニアは優秀な方が多い、本当に優秀です。

しかし残念なことに1社に長く勤めるという習慣がない。

長く勤める方は現場よりマネージャーの仕事をしたがります。

これだけは20年以上前から全く変わりません。

壊れない設計は狭い分野を深く知っていないと難しい部分がありますが、中国では現場を好む気風が正直薄い。

そもそもエンジニアとしてのスキルも「最新技術の知識量」「高性能」「低コスト提案」の方面でアピールする傾向がある。
修理のしやすさや壊れない設計については関心が低いというより、はっきりないです。

そしてひととおり経験すると他社か上級職に行ってしまうので、結果としてどの会社もある一定以上の水準にならない。

念の為、今の日本が優秀ということではありません。
国内のOEM代理店も、安いオーディオ(だけでなく電機全般)を取り扱う会社は技術のないところが多い。専属のエンジニアや品質管理部門がいない小規模のEMS請負商社はザラです。

Appleで広まったOEM・ポータブルオーディオは売っておしまいになった

ウォークマン全盛の頃は「分解して部品を交換して」という修理がありました。
iPod以降はなくなった、「新品交換」となりました。

iPod以来、修理とは「新品へ交換」という意味に

iPodはすべてOEM(外注委託)です、ウォークマンの時と違い自社の工場はありません。
これは作って、売って、おしまいという側面がどうしても出てくる。

補修部品をストックしたり追加で生産したりしてはOEMのメリットはどんどん薄れるから。
サポート業務は「在庫が無くなったらおしまい」なのです。

また外注化は、旧モデルで起きたトラブルが実はよくわからないまま新モデルの設計が進んでしまう理由であったりします。

製造者(OEM業者)とユーザーに直接の接点がないからです。

Appleは修理せず交換、そしてサービスセンターは廃止へ

このOEMという形態、Appleの「iPod」で世に広まりましたが、最初にその修理対応を知ったときは腰が抜けそうになった(冗談でなく)。

バッテリーを交換してもらおうとしたら、Apple Storeで新品を渡された

当時関係者の間では相当のショックをもって受け止められました。

サービスセンターを置かず修理はしない。
壊れたら交換、そして部品はストックせず売り切って終わりという流れです。

新品をくれちゃうのだから顧客は大喜びです、Appleとしてもサポート業務のコストは大幅減。

商売としてはいいことづくめです。

しかし業界の知人たちとため息をつきました、「これじゃもう無理だ」と。

サービスセンターの維持費からパーツのストック、そして再生産までサポート部門の運営コストは巨額です。
かたやAppleはハナからその気がないどころか、後には「Apple Care」と称してカネまでとるようになった。

日本のメーカーは長期のサポートを続けた、まるでオリンピックランナーに鉄ゲタ履いて勝負を挑むようなものでした。

海外のOEM下請けは供給責任なんて考えない

ただAppleは製造委託オンリーとはいえ内部の設計力、そして製造技術についてはメーカーが遠く及ばないほど知っています。

そもそも7年ぐらいはサポートします、ですからOEMメーカーを厳しく管理します。しかしDAPなど専業オーディオブランドの多くはそうではありません。

そもそも企画だけ。

設計さえも全て外注というメーカーは多い。

自社で回路設計から製造仕様まで全てをこなせるモバイルオーディオメーカーは少ない、アプリや組み込みソフトまで含めたら(製造を除いた)ほとんどないとすら思います。

OEMは「期間限定で大量に作る」から利益が出る

繰り返しますが組み立てだけでなく、そもそもの設計自体も外注。むろん部品調達も外注任せです。
ブランドを持っているメーカーは、実は企画だけしかやらないというケースは多いのです。

そして期間限定で大量に作る、だから利益が出る。

その代わり追加で少数の補修部品を作ったり、いわんや部品をストックしていたらOEMをやる意味はなくなります。

これは手抜きではありません、自社で設備や人員を抱えていたら、もうからないどころかちょっと景気が悪いだけで会社が危なくなる時代です。

しかしこの仕組みではブランドとして修理したい気持ちがあっても追いつかない。

修理サポート体制を確認することが必須の背景です。

海外の外注の、そのまた外注の製造者はいうことを聞きません。
供給責任なんてことを言ったら「契約にはない」でおしまいです。

修理する権利が議論されるほどひどい状況

なお他業種は知らず、製造業において日本メーカー以外は基本的には売り切り御免の文化です。

「おたくは日本のメーカーだろ、なんとかしてよ」

これ購買担当者が日本メーカー限定で使う殺し文句であります。

誇張でなく何万回聞いたことか。これ言われたらもうやるしかありません。
しかし海外メーカーには全く通用しません。

最近アメリカを中心に「修理する権利」を訴え法律の改正に至る事例がでてきました。あまりにも寿命が短く、しかもなんでも捨ててしまうことはさすがに空恐ろしくなったのでしょう。

商売とはいえアタシも「部品をとりかえりゃいいんだろ」「販売終了だから直すのもやめた、捨てろ」はさすがにいきすぎのレベルにきたと思います。

iPhoneの累計生産台数は20億台に近いそうです。Appleだけでですよ。
スマートフォン全体ならばいかほどか。

ただ自前で修理といっても上記の基板でわかるとおり手先が器用、程度のレベルで直せない。
あるいは危険ですらある。アプリに至っては触ることさえ不可能です。

修理しない代わりの「高級感」・アルミ削り出し

なおiPodのサポートに皆たまげましたが、今や製造業ではOEMを活用した水平展開が常識となりました。
サポートについては製品企画時点でメンテナンス用の部品価格や供給期間を決めるのがせいぜい。

メーカーの機能として修理という概念が希薄になりつつあります。

DAPだけでなく、イヤホン・ヘッドフォン、全てに共通です。

設計目標は「商品力」のみ・高音質パーツを採用できる理由

こうなると修理のことを全く考えないデザインになる、外部も内部も商品力だけです。

そうしなければ売り負ける、コストが上がる。ウォークマンでは一世を風靡した日本のメーカーはDAPではほぼ撤退です。

中国の組み立て請負業者(OEM)は修理コストの代わりにアルミ削り出しの筐体やパーツにお金を掛けるようになりました。

今DAPの筐体を作っている工作機械の多くは、元がiPhone5あたりを加工していた中古設備です。

Appleそして競合のファーウェイ(華為)やシャオミ(Xiaomi)が使った、お古の設備もDAP向けに流れ込んでいます。

おかげでDAPは素晴らしい出来栄えとなりましたが、プレーヤーの単価は大幅に上がった。

パーツ単価が高すぎて補修部品のストックは不可能

外装がゴージャスになれば内部も今まで通りには参りません。

内部もそれに相応しく、Rioやアイリバー(考えたらAstel&Kernですな)とかが1万円くらいで作っていたMP3プレーヤーの時代とは比較にならないほど高額の部品を使います。

ESS9038系DACチップを載せるなどとんでもなく高度です。周辺パーツも高級。

そのため修理費用が更に高額に、しかも困難になってきています。

その意識が薄いということもありますが、そもそもの部品単価が高すぎてパーツをストックしきれない。

あの高額な修理費はボッてるわけではなく彼らもそういう値段で買ったり作ったりなのです。
世の中がそういう回り方をしてしまっている。

修理不可の代償はユーザーが負担・「高音質おすすめ」がおすすめではない理由

しかし全般としてはかつてのポータブルオーディオ機器より壊れやすくなっております。
修理が必要なことは昔も今も変わりません。

今はユーザーがそれを負担している(あるいは我慢している)。

DAP選びにおいて「修理サポート」力のあるブランドを選ぶことを真剣におすすめする理由です。

短期間で壊れてもいい、技術は進歩しているのだからどんどん新しいものにいくという考え方もあってそれならばいいのです。
しかし少数派だと思います、「高音質DAPのおすすめ」情報があまりおすすめではない理由でもあります

修理は「事業」になった・Onkyoは修理受付を一時停止

サポート体制を維持するには、

  • 修理を可能にする設計(技術)力
  • 部品を買う力
  • 外注委託先(OEM)をコントロールできる会社としてのパワー

この3点が必要です。つまりとんでもなくお金がかかる。
結論を先に申せば、SONYのDAPが他社とは全くレベルの違う高品質である理由です。

もはやサポートは業務なんてレベルではなく「事業」になってしまった。
中規模以下のメーカーにはかなり困難な、会社の実力差がはっきり見える仕事になりつつあります。

オンキョー(Pioneer)のようにパーツ入手の困難を理由に修理の一時受付停止をアナウンスする事例すら出てきた。

ちょっと社会情勢が変わるだけで部品すら集まらない時代となった。

クラウドファウンディングに修理という発想はない

一方で海外メーカーにはそもそもそういった発想が少ない、儲からない事業をはっきり嫌います。

ましてやクラウドファウンディングなどで作られたものは全てOEMメーカー任せです。
修理など全く期待できない。

中国では利益が出たら会社を閉じて、また新会社を立てて同じ経営者が同じような製品を作るなんてことは普通です。

これがクラウドファウンディング自体も、もてはやすメディアも信用できない理由であります。
だいたい初回生産の1,000台とか2,000台なんて「改善する箇所をみつけるロット」の性格が強い。

プリプロ(量産試作)と申していいです。

ガジェット系や経済専門メディアでクラウドファウンディングを持ち上げる記事をみるたびに「わかってて書くとは」と思ってますが。
大変な環境破壊だと思います。

サプライチェーン崩壊や原材料高はOEMにとって大の苦手

ここで半導体不足について簡単に申し上げます。

90%以上部品がそろっているんだが、あと数点足りない。

しかもその不足部品は、一つ数円から数百円というありきたりのもの。
ただし納期1年とかいわれている。

そのために組み立て・出荷ができないという状況です。

OEMという業態はこれが実に苦手です。
高度に分業するので供給体制(サプライチェーン)が機能しないと成り立たない

同じく原材料高・資源高もより深刻。
部品は他社が作っているわけですが、顧客は不特定多数のユーザーではありませんから言いやすい。即値上げを通告されます。

価格高騰はよりパンチが重い。

売った製品とは早く縁を切りたいと考えるメーカーが増えている

こういうときOEMに関連する下請け業者、そして依存するメーカーは何を考えるか。

既存の製品とは早く縁を切りたいと考えます。

新しい設計、新しい外注先でよりコスト安く作りたいと考えるからです。
(先にのべたとおり、会社をたたんでしまうOEMすらある)。

正直申し上げますと、昨今の半導体不足という報道から、いいタイミングとばかり生産終了をアナウンスしているメーカーもあるだろうなと思うほどです。

報道されている以上に現場は深刻ですから理由として申し分ない。
メーカーにいると、こういった時期に製造終了を伝える製造者は実際珍しくございません。

Astell&Kernが頑張っても孫請けはいうことをきかない

Astell&Kernはむろん頑張っておられるでしょうが、外注のそのまた外注つまり孫請けはいうことを聞きません。
直接製造するOEM業者が部品を買うのです、Astell&Kernが修理に必要な部品を集めるわけではありません。

孫請けのOEMメーカーではとっくに廃業したなんてこともあるでしょう。
こうなると外注任せの製造は手も足も出ない。

繰り返しますが極端な話でもなんでもなく、数ミリ大のチップひとつ欠けたら、その他全ての部品があっても製品は作れないし修理もできないのです。

EVやIoTが高度に普及するにつれ今後も起きると思われています。個人的に電気自動車はごめんだと思うゆえんです。あれも直らないものが続出するはずです。

超大手の製造メーカーでも事業部長クラスが数円から数百円の部品のために部品メーカーに乗り込んで直談判。
これが現在の半導体、というより部品不足の実情です。

自社で設計、製造・修理サポートを期待できるのは好調SONYのみ

今見る限り継続した「修理」を想定しているのは、そして実行できるのはDAP関連ではSONYだけです。
カタログには書いていない、ある意味同社の「圧倒的な」強みであります。

「購買力」「自社設計」・半導体不足でSONYが新製品を出せる理由

会社の体力が問われるからです。
部品メーカーには「SONY様むけ枠」があります、「TOYOTA様むけ枠」のダウングレード版です。

大量に買ってくださるから。他所とは対応が違う。

その超巨大モデルがAppleやSamsung(日本ではなじみがありませんが)製品です。

SONYが「もってこい」「作れ」といえば皆納めるし作る

SONYは目安ながらもサポートの費用一覧を公表しているほど。

後述しますがよほどの自信がないとできません。
SONYには、部品メーカーまたは外注のそのまた外注まで有無を言わせずコントロールする意思と力がある。

ありていに言えば、

「この部品止めたら他の商売も止まるぞ」
「お前の会社とは一生付き合わない」

という無言の圧力です、安定して膨大に買っているということです。

部品メーカーに行って同社向け担当者のカオみりゃわかります、いつも笑顔がひきつっている
だからこそ今のこの時期にSONYは新製品を作れるし発売できる。
それも極めて精密な仕様です。

半導体不足の今、競合他社は言われている以上に新規の企画を諦めています。

部品が集まらない、どころか試作に使ったパーツが発売時点であるかどうかもわからない。
ひどい時は設計していた、製造するはずだったOEM・ODM業者そのものが消えることも。

SONYも部品手配には相当苦労していますが、下請けから見たとき、これまでと同じく「ソニー様向け枠」は機能しております。

20年間製造業にいますが、面と向かってSONYに逆らうサプライヤーはみたことがないし聞いたこともない。

サポートも同じ、皆全力で要求に応える。これからもそうでしょう。

つまりSONYのDAPは「買った後も多くのメーカーが最大パワーを注ぎ込む製品」ということです。

NW-WM1ZM2「金はんだ」「手付けはんだ部」が凄いわけ

音もいい、修理もしてくれる。

継続したアプリのアップデートもやってくれる、これ相当の費用がかかります。

なおアプリのアップデートは無料。だからバグがあっても知らんぷりをしているメーカーはあるし、短期間でサポートを終えたい理由ともなっております。

NW-WM1ZM2・SONYのDAPは他社より安いという証拠

そのSONYの設計について、自信があるんだなと感じたのがフラグシップのNW-WM1ZM2、そしてNW-WM1AM2で採用された

「金はんだ」
「手付けはんだ部」

です。これらの高音質を強調した記事が多いのですが、カタログアピールをコピーしただけの説明です。

この2機種は他社のトップエンドDAPとは格の違う本質の高さをもっております。
違う意味で、「金はんだ」「手付けはんだ部」がそれを現しております。

高音質と長期の修理対応を両立した設計・SONYならでは

実はプリント基板への実装ならば鉛フリーはんだ、それも機械加工(リフロー)のほうが本来ならば正確です。

しかし金入りハンダは作業が難しい。はんだ付けが(きわめて)しづらい材料のため、いいかげんな実装では付かないし外れやすいのです。

カタログ中にある「リフローはんだ部」がマシンによる実装部分です、ほとんどのDAPはこれで全ての部品をプリント基板に載せます。

現時点でDAPやワイヤレスイヤホン・ヘッドホン関連のOEM業者はこれしかやりません。まして金ハンダなどとんでもない。

しかしこの2機種についてSONYは手作業によるはんだ部を残した。
つまり基板自体がマニュアルで部品の脱着が可能な設計になっているということです。

この2機種が凄いのは音質だけでなく、耐久性や修理について販売後のことまで想定した細かい目配りが出来ていることであります。

数十万円を投資させるだけの価値がある。

ポータブルの枠を超えて、長きにわたってこの機種を基本にシステムを組める「デジタルオーディオプレーヤー」です。

繰り返しますが使用するのは金入りハンダです、音はよろしいですが作業性・歩留まりは悪い。
それを使い、なお手作業の余地すら残した設計。

あまたのハイエンドDAPが発売されております。
しかし「ハイエンドデジタルオーディオプレーヤー」を御所望ならば、選ぶべきはこういったもの。

SONYはローエンド機種から最終的にハイエンドに昇ってくれることを前提に製品をラインナップします。つまり安い機種も品質もサポートも行き届いている、同業他社とは会社としてのパワーが桁外れに違います。

ソニータイマーは昔の話・ハイレベルのエンジニアを雇い入れている

なお日本の電機メーカーはこの15年ぐらいでほとんどが電機・電子系の事業部をたたむか縮小しました。
辞めたエンジニアのうち優秀な方がSONYに入っています。

同社は経営状態がとてもいいので数年前から優秀な人材を選んで採れる。
アイデアマンではなく要素技術・設計・品質管理・生産各部門でのトッププロを採れる状況にありました。

このブログより転職サイトの年収欄をご覧いただいたほうがお分かりいただけます。
もう昔日の「ソニータイマー」レベルではありません。

もちろん趣味ですから高い安いは人により基準が違いますが、ともあれSONYのDAPはカタログに書いてあること以上の、他社にはない価値があります。

なおアタクシはかつて「ソニータイマー」に当たった人間、数回やられております。

そのアタシが認識を変えております、そういう時代です。

信用第一や熱意だけでは修理ができない・Pioneer、ゼンハイザー

その点で、たとえばPioneerは以前は修理サポートにとても熱心で内容も丁寧な会社でしたが、経営が苦しくなるにつれてそれができなくなっていきました。

「Exclusive」製品も2019年で完全にサポート終了です、個人的にはむしろあの経営状態で本当に頑張ったと思っています。
でも当節の情勢には及ばなかった、残念です。

誠意や信用第一だけでサポートは続かないのです、利益の裏付けがないと。

ゼンハイザーは事業を売却してしまった、耐え切れなくなったのです。
売り切り御免の世界は製品販売もまた厳しい世界です。

ひとつもしかしたらと思うのはJVCケンウッドであります。できる範囲でという制約を言いながらも可能な限り修理しようとします。
今後を見ていきたいと思っているメーカーです。

小規模のアキュフェーズは異例の「世界レベル」サポート体制

また修理には設計力も重要です、高音質技術のことではありません。

重い話なんで別途詳しく書きますけど、高音質設計って一番難しい話ではないです。

工業製品ですから長く使っても故障が起きないとか修理しやすいことが重要。

これは凄く、とんでもなく、難しい。

この業界では極めてヘビーなテーマであり、身体やメンタルを壊すひともめずらしくない。

メーカー関係者の平均寿命は短いんじゃないかという冗談があります

先に述べたボタン一つの実装方法さえも、技術と経験値の両方が高度に求められます。

小規模ながら世界トップレベルにあるのがアキュフェーズです。
やみくもに会社規模を拡大したり売り上げを追わず、堅実に体力をつけてきた。

数十年前の製品さえも修理するサポート体制

ほとんど驚愕するのは、アキュフェーズがさまざまな製品をとことんまで直すこと。
真面目に数十年前のアンプを修理しています。

修理部門から設計へのフィードバックも他社とは内容が違う。
長期間修理できる設計でありながら、しかもトップエンドの音質。
得体のしれない会社です。

以前アキュフェーズの方に直接お話を伺ったことがありますが、はっきり言い切った、

「音をよくする以上に、長期間安定した動作の実現、そして長期間の修理サポートを可能にする設計の方がはるかに難しい」

いくつかの製造業をみてきましたが、あの会社の修理サポート体制は電機製品というより工業製品全般でみて世界的にトップレベルだと思います。

その分会社として人にも設備にもさまざまな投資をしています。
アキュフェーズが提供する音質とサービスを考えたとき、あの製品価格は誇張でなく「バーゲンプライス」です。

SONYはどうか、繰り返しますがメンテナンス価格を公表するあたりが凄みです。アキュフェーズとは比べものにならない数を作りながらこれができる。
品質設計への修理情報のフィードバックも厳しく行なっています。

繰り返しますがSONYは同じことを取引先にも求めてきます、取引量がありますからそれはそれは怖い。みな血相を変えて要求に応じる。

仮にできないと通告して取引が減るか無くなったとしましょう、中小企業ならば「SONY様とのお取引額が変わる」と銀行の態度が変わることすらあります。
死活問題です。

なおSONYが求める補修部品の供給ができないような下請はそもそも取引が難しい。

そりゃ修理サポートもおおいに期待して頂いて大丈夫というものであります。

DAP選びのポイントは音質以上に修理サポート

繰り返しますがほとんどのメーカーにおいて、今の設計では内部をほとんど交換するしかなく修理作業なるものは不可能と思います。

DAPはヘッドホン・イヤホンと比べても精密に作られた部分が多い、断線程度ではすまない。
しかも本体は高額です。

選ぶならば、ブランドとしての『修理サポート』力があることが必須です。

「高音質」「おすすめ」「ランキング」が情報として薄い理由

この点でDAPやヘッドホン・イヤホンについて「おすすめ」や「ランキング」をみていると情報としては心もとない。
Amazonの売れ筋ランキングをコピーしただけがほとんどなので。

あの「おすすめ」を買ってメーカー保証が切れた直後(最短で1年後)に数万円がパーになることもあるのです。
実際巷には怨嗟(えんさ)の声があふれている。

このメーカーでこの設計、厳しいだろうなというものが平気でベストバイになっています。

そもそもポータブルです、持って歩く。修理は大前提でしょう。
大切に使っても3年目ぐらいに壊れることは多いはず。うっかりすすめられません。

「修理」「サポート」が長期におこなわれてはじめておすすめのDAP

ヘッドフォンやイヤホンも、たとえばワイヤレスやノイズキャンセリングはDAPに似たからくりが入っているわけです。
DAP以上に基盤は小さく高密度実装。しかもアームバンドやハウジングなど専用設計がほとんど。
現状では修理が難しいでしょう。

Astell&Kernのサポート終了を見たとき、今後はうっかり高いヘッドフォンを買えないと思わざるをえなかった。
音質とともに会社のサポートについてよくよく検討しませんと

アタシ自身は欲しいものがあれば修理できないとわかって買う覚悟です。しかし他人様におすすめする場合、買って保証が切れた途端に終わりでは悲惨すぎる。

チェックポイントは以下です、ある意味で明確です。

チェックポイントは公式ウェブサイトの「プレスリリース」

購入前に一度メーカーの公式ウェブサイトを見てください。

プレスリリース、またはサポート情報のページがあります。

その会社によほどの底意がない限りその情報は事実です。そして以下のようであれば要注意。

  1. 比較的短期間で製品のサポート終了を告知している
  2. 高価格帯製品のサポート期間が短い
  3. そもそも「修理サポートに関するプレスリリース情報や履歴が全くない」

サポート力について一番目に視える部分です。
特に3番目はかなり厳しい、ある時点でスパッと商売をたたむ気満々です。

これ実は下請けたる中小企業の担当者がみている部分でもあります、取引してひっかかったら大変だから。

逆にSONYの凄さがご理解頂けたかと。
修理料金表なんておっかなくてHPには上げたくない情報なんです。

無茶をいうつもりはない、小規模メーカーではできないこともあるでしょう。

生活必需品ならば大問題ですが、これは趣味です。切り花は枯れるとわかっていて飾る。
それを愛でるのも一興、ある意味好事家の理想ともいえます。

ただメーカー関連からみたとき、上記は決めるときには明らかに確認するべき情報であります。
覚悟して買うのと知らずに買うのは大きな違いがある。5万円の製品で4万円の修理見積もりが来たら悲しい。

せめてハイエンドDAPぐらいは長期修理を

なお50万円のDAPや10万円のヘッドフォンが6年でサポート終了という条件、アタシならば耐えきれない。
音質面では充分通用するものですから。完全に動作する個体も市中にたくさんある。

せめてハイエンドDAPぐらい長期修理してくれないかしらと。
あれ買った人はそのブランドを一番信頼してくれたユーザーです。

SONY以外ならば、上限5万円の新品DAPを3年で使い倒す、有償保証つきで

たとえば50万円のDAPが6年でサポート終了だとすると、年間で8.34万円を支払っているということ。
しかも保証期間後は運を天に任せるしかなかった不安な6年間です。

おそらくDAPは上限5万円ではないでしょうか。

3年で使い倒すつもりで買うのが一番合理的な買い方ではないかと。

ましてや中古は絶対買わない。

あと有償保証は必須かと。3年ぐらいならカバーできます。いろいろ条件がつきますがともあれ最悪の事態は避けられる。
「これは対象外です」なんて言ってられるのも今のうちで、ユーザーが増えれば無茶は言えなくなります。

なお補償負担が理由でサービス撤退はないのでご安心を。
あの保証サービスは保険と同じで商売としては大変に儲かりますから。

ともあれ高額なポータブルオーディオにはそれだけの価値があるのか、考えてから買わないとなあとぼんやり思った次第。
まあそれでも好きになれば勢いつけていきそうではありますが。趣味の怖いところです。

アルミ削り出し筐体を数年で廃棄するのは全然サステナブルじゃない

小型化(高音質化)と修理を両立した設計が出てくれればいいのですが。

ESGとかサステナブルとかいってるんですから長持ちは大切な気がするのであります。

あのリッチな造りのDAPが保証期間が切れた瞬間に廃物とは、そりゃあんまりというもの。
5万円のDAPで3年使って修理費に4万円くださいと言われたら、やる人は少ない。
捨てるしかないでしょう。

自分の売る部品が3年以内に7割方廃棄される製品に積まれるというのは、(その昔の「0円」携帯電話がそうでしたが)その当時ですらあんまり気持ちのいいもんじゃありませんでした。

なお繰り返しますが現在のDAPを修理できる外部の業者はいないし、今後も現れません。
それだけは確実に申し上げられる、サードパーティの修理を期待して買うことはやめたほうがいい。

ピュアオーディオでも「修理」力がチェックポイントに

多くのDAPに見られる「修理の難しい設計」はピュアオーディオにも見られはじめています。

DEVIALET( デビアレ)に注視・サポート関連の情報が欲しい

もともと海外のハイエンドメーカーは規模が小さいこともあり(数名)、壊れたのでサポートに連絡したら会社がなかった、はわりとありました。

海外ハイエンドアンプは元々「長期の修理サポート」が少なかった

ハイエンドオーディオなんて小さな世界ですから世間で問題にならないのです。

たとえ会社があっても、高音質のために極めて特殊な流通経路で部品を入手・製造するケースが多く、メンテナンスに苦労するのは昔からでした。

例えばカスタムコンデンサー等を多用するなど。だから個人的には日本・海外メーカーを問わずできるだけそういうものは避けております。
修理後に音が全く変わってしまい落胆する事例は数多い。

付け加えますとカスタム部品は音はともかく品質が安定していない場合がある。
電子部品は基本的に少量多品種生産には向いていません。ライン切り替え時がもっとも危ない。

カスタム部品で始末が悪いのは、時間が経たないとわからない「進行性」の不良があるということ。

DAC内蔵が増えるにつれ、アンプも修理の厳しいものが流通している可能性

デジタル処理回路を内蔵するものが増えてからはピュアオーディオはいっそう修理が難しくなりました。

  • 高密度の表面実装を多用
  • 長期供給が怪しい電子部品
  • ソフトウェア・アプリによる音質向上・補正

今までデジタルといえばプレーヤー関連で、せいぜい読み取りピックアップの在庫を気にするぐらいでした。

しかしハイレゾ等への対応からアプリに頼らざるをえない機能が増えています。
今後は問題になるはずです。

ハイレゾ対応はアプリの問題も・アップデート作業は高額

ハイレゾ音源データはどんどん高密度になっております。しかもデータをやりとりする規格そのものが変化してきている。

内蔵ソフトやアプリのアップデートが不可欠ですが、これは部品の長期供給よりも難しい。

かなりの開発費がかかり、しかもアップデートは無料です。

どんなに完璧な設計をしても動作環境が変わればアップデートが必要になりますが長期間の無料開発は不可能です。

このメーカー、わかってやっているんだろうかと首をかしげたくなるなる時があります。

DEVIALET( デビアレ)の中身がDAPによく似ている

今個人的に関連記事を詳しく見ているもののひとつに「DEVIALET( デビアレ)」のアンプがあります。
あの内部基板、そしてソフトウェアは今のDAPの状況に大変よく似ております。

なんの工夫もなければ数年で修理・メンテナンス不可はありえる仕様です。
サポートはどのように行われるのかいろいろ情報を見てみたい。海外のそれを中心に集めたいと思っております。

「DEVIALET( デビアレ)」は銀座に店舗を出すなど積極的です。エンジニアも大変優秀と聞きます。解決策を提案してくれるんじゃないかという期待をもっています。

「DAC内蔵アンプ」はあまりおすすめではない

上記から

DAC内蔵アンプ(プリメインアンプ)

これは基本的に避けたほうがいいだろうなとは思っております。
個人的には極力買わないといえる製品群です。

「アナログ増幅アンプ」+「その時点で最新のポータブルDAC」

このあたりが今一番賢明な組み合わせではないかと思います。

音質・長期の使用や修理・(そして恐らくは)下取りするときの価値としてもです。

修理のできる家電・電機製品は減った

しかし「修理のできる電機製品」は本当に減った、高い安いによらず今これなら後々も修理できると思えるものは少ない。

中身をみて、部品を確かめて、それで判断が必要とはせちがらい世の中になった。メーカー商売の経験が、こんなところで我が身の役に立とうとは想像もしませんでした。

アタシは趣味向け資金をさほどもっておりません。数万のDAPが保証切れと同時の故障でパーになるなんて考えただけでもゾッとする。

アシダボックスST-90-05・50年近く改良し続けるヘッドホン

改めてAK380はショックです。初めて見たときその価格と、非常識ともいえる贅沢な造りにかなり興味がありましたので。

B&W P9も壊れやすい部分がありますから、不安だなあ。
大事に使うっても限度がありますし。

その点で、最近こういうものを知りました。

アシダ音響の「ST-90-05」です。DAPとは正反対のものであります。

ヘッドホンながら、「ひとつのモデルを長く造り続けたらなにが起こるか」ということを示した世にも珍しいオーディオ製品です。

1970年台から同じモデルを「少しづつ改良し続ける」

原型モデルは1970年代、以来ほとんど変わっていません。
つまり50年近く同じ構成で作ってきた。
DAP、あるいは今のヘッドホン・イヤホンの現状とは正反対。

メーカーの眼でみて実に、じつに、丁寧な造り。
レトロっぽい見た目で売ろうというさもしい製品とは全く違っておりました。

ちょっとたまげました、40年ぐらい前の実直に作られた日本製品を目の当たりにしたようで。
しかもサポートも、おそらく現在販売中のヘッドホン・イヤホンではトップです。

音はとても良いです。

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