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B&Wでは「もっと力を」の情報量・Khadas Tone2 Pro

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Khadas Tone2 ProはBowers and wilkinsをどう鳴らすのか。お互いなめらかな音触は相性がよさそうです。

いいかえれば悪い面が見えない可能性がある、よく聴けば駆動力が低い。
という訳ではなく、情報量がありすぎもっと力が欲しくなる。良質のヘッドホンアンプと組合せたくなるのです。

なおこのDACの高分解能はポータブルオーディオにもセパレートアンプがあっていいかもと感じさせました。

更に駆動力が欲しくなる情報量の多さ

bowers wilkins p9 signatureとKhadas Tone2 Pro・ヘッドホン別比較画像01

ノイズ感皆無。
高音低音ともにかなり伸び、音が細かい。
ひとことでいうなら高SNのワイドレンジです。

ノイズ対策には回路設計や部品だけでなく、ファームウェアが最新であることも重要
MQAでよくあるプチプチノイズも本機は無く、それが海外で好評の理由であります。

Bowers and wilkins P9にはもっと駆動力が欲しい

ここでBowers and wilkinsの音と切り分けるならば、Khadas Tone2 Proは駆動力が更に欲しいというところです。
本来P9はさらに豊かな鳴りです。

これは情報量の面でレベルが高いせいかもしれない。
アンプが弱いのではなく、相対的に駆動力が低く聴こえてしまうのです。

ともかくBowers and wilkins P9 sigはどんどんボリュームが上がってしまいます。

やかましくならずひたすら音が迫るのは気持ちがよろしいですが、もっと力をと言いたくなるほど情報量は多い。

平面駆動ヘッドホンでは駆動力不足と感じる可能性・外部アンプ前提のUSB-DAC?

平面磁気駆動ヘッドホンhifiman-susvara-記念モデル_2022ヘッドホン祭・秋・フジヤエービックにて

鳴らしづらいヘッドホンとして、例えばHIFIMANのような平面振動板のヘッドホンならば更にそう感じるでしょう。

逆にSTAXのようにアンプを別に確保した上で、一定水準の送り出しが必要な場合、Khadas Tone2 Proの価値は光る。
USB-DACとして高度です。

外部アンプ前提のはずがありませんが、もっと駆動力のあるポータブルアンプを別に組み合わせたくなった。

B&W P3S2とアシダボックスST-90-05でヘッドホンの「演出」を感じさせる

情報量が多いと感じる理由は、Bowers and wilkins P3series2を「作られた音」と感じさせたためです。

ヘッドホン・イヤホンの特徴をわからせるDACアンプ、つまり素性はいい。

P3 series2が「空気の共振」に聴こえるそっけなさ

bowers wilkins p3series2とKhadas Tone2 Pro・ヘッドホン別比較試聴レビュー・アイコン

P3S2はあの大きさですから無論作られた音で、しかも独特の美音は一部根強い支持です。
しかしKhadas Tone2 Proで聴くと

  • 音場感というより録音された残響音や反響音
  • 低音というより一番下の周波数で振動板が振動

そんなふうに聴こえる。

ハーモニーが薄れ少々そっけない。

高分解能が演出まで分解してしまった。

前に書きましたが、しかしながらダメな録音が汚い鳴り方をしないのが救い、というか不思議です。

Khadas社のノイズやジッター対策は効いていると思います。

アシダ音響ST-90-05は「音楽寄り」で録音をみせた

アシダ音響・アシダボックスST-90-05とKhadas Tone2 Proの組み合わせ試聴レビュー画像

普通は単に解像度を上げていくと、よほどの名録音でない限り音楽としては少々汚く聴こえる。
生音ではなくマイクロフォン経由の電気信号です。
そこでオーディオメーカーの出番です。

面白いのはST-90-05で、Khadas Tone2 Proに合わせてくる。
つまりアシダ音響は音楽寄りの高解像度で聴こえます、なかなかいい。

Bowers and wilkins P3S2は音、というか空気の精密な振動

アシダボックスST-90-05は音楽

これぐらいの違いはあった、音楽といいながら録音のアラはちゃんとわかった。

P3S2よりST-90-05が優れているというのは早計ですが、アシダ音響が時間をかけてチューニングをしてきたことは確かでしょう。

ただ、素で聴かされたら手が伸びるのは多分アシダボックスです。

オペアンプはOPA1612を4基・それでもポータブル枠と思わせる情報量

ヘッドホン・イヤホンを駆動するオペアンプはOPA1612を4基搭載、スペック上の不足はありません。
しかし強力なヘッドホンアンプで駆動する力強さとは違います。

Khadas Tone2 Pro単体で完結するなら、良質なインイヤーヘッドホンをバランスで鳴らすことが現実的だと思います。

言い換えれば出力2Vのみあればよい据え置きDACとして、ピュアオーディオに使うことは間違っていないようです。

単体DACとしてはかなりの仕事をします。

駆動力アップの解決策・アンプではなくES9038Q2Mのために大容量のACアダプターを入れる

Khadas Tone2 Proは聴いてわかるほどに思い切りよくデジタル/アナログ変換に集中しています。そしてES9038Q2Mは効率のいいチップではない。

音はいいけれど発熱が大きいという意味です、そのせいか電源で音が変わる。
これは結構解決になります、電力のゆとりがパワーに直結している。

DAC機能部はワット数の大きいUSB-CタイプのACアダプターがいいらしい

「電源で変わる」とはW数が大きいACアダプターを使うこと。
音のスケールが大きくなります。

今回は65WのACアダプターを使いました(PD・100W対応のUSB-Cケーブルも)。
もっと大きなものを試したい、というのが結論です。

まさかとは思いますが、4基のOPA1612よりもES9038Q2Mのほうが電力を喰うのかも。ESS社のチップならばありえない話ではありません。
とすればですが、DAC機能のみ使っていても電源で音が変化する理由がわかる。

モバイルバッテリーはサンサーンスのオルガンが遠くなる

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」・ジャン フルネ/東京都交響楽団
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
ジャン フルネ/東京都交響楽団

Amazon musicはサンサーンス交響曲第3番ではフルネの指揮が一押しらしい。

実はモバイルバッテリーでこの音源を聴いていたら

第4楽章の初めから明らかに音が遠い。
なんだか強奏部もやかましい。

パイプオルガンがいきなり「ぶわー」とくるあれです。
ダイナミックレンジが広く、高音から低音までドカンとくるのでピュアオーディオで皆さんがわざとかける名パート、アタシもわざとやりました。

音質どうこう以前になんとはなしにパワーがありません。
パワーアンプでも瞬間的に100W以上行くものがあるパートではありますが。

こういうことはあまりない。
つまり Khadas Tone2 Proはかなり電気を喰っているわけです、iPhoneが充電できる程度のバッテリーでは苦しいらしい。

更にドカンとくるデュトワのサンサーンス(名演にして名録音です)だったら途切れたかもしれないと思うほどサエません。

サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、交響詩《死の舞踏》
組曲《動物の謝肉祭》・シャルル デュトワ

実際Anker PowerPort III (65W)に変えると音の伸びも音場の拡がりも違う。サンサーンスを密度高く鳴らします。

普通アンプに効く電源の大きさが、Khadas Tone2 ProではD/A変換とオペアンプの力強さに効いてきます。

Anker PowerPort III 65W Pod ・USB-C ACアダプター・Mac・ポータブルオーディオ用電源

ポータブルも「セパレートアンプが必要」なクオリティになった

iFi AudioがZEN Signatureのセットモデルを出したとき、意味があるのかと不思議でしたが、Khadas Tone2 Proを使った今は理解できる。
高品質なDACほど効果があります。

SACDの頃と比べてすらハイレゾはフォーマットとして高度です。

iFi audio ZEN Signature画像
(AD・参考画像Amazon)iFi audio ZEN Signature Set 6XX(ゼン シグネチャー セット シックスエックスエックス) バンドルセット

セパレートCDプレーヤーではなく「セパレート」DAP

ポータブルオーディオでもセパレートコンポがあっていいかもしれない。Khadas Tone2 Proはその段階にきたと思わせる音です。

2万円ぐらいのヘッドホンで聴いてすら明らかに違うのですから(アシダヴォックスは¥6,600)。

そしてKhadas Tone2 Proは他にポータブルアンプがあったほうがいい。DAC部に全振りしたことがわかる。

  • トランスポート(DAP・デジタルプレーヤー)
  • DAC(Khadas Tone2 Pro)
  • アンプ(ポータブルアンプ)

DACとアンプはアナログ接続で。
いわゆるセパレートCDに似た構成は効果があると思います。

たとえばaudio-technica AT-HA2FiiOのQ3クラスでいい、ともかくアンプ部を別にする。

iFi audioのGryphonならば相当で、ポータブル/インドア問わず長く楽しめる佳作です。

AirPulseを作ったフィル・ジョーンズ作「PJB・Big Head Bass」はモバイルアンプのダークホース

個人的にはフィル・ジョーンズが作ったPJBのモバイルアンプが気になります。
プロアマ問わずミュージシャンはクリアで太い音好きです。

ベースアンプとの組み合わせからプリアンプとしての基本(ハイインピーダンス受けなど)がきちんと作られているからです。

キックのある音が聴けるアンプで評価です。

他のポタアンとは明らかに違う精密なボリュームノブも見逃せない。

上記で平面振動板にはこのポタアン単体で駆動力不足かもとしましたが、Khadas Tone2 Proに外部アンプを加えれば、逆にちょっとない音が聴けます。

なお知るほどに濃いめの音と操作系の精密感に惚れており、いずれちょっとしたイタズラをしてみようと考えております。

補足・SOULNOTE A-0は優れたヘッドホンアンプ(大きさ以外)

Khadas Tone2 ProとSOULNOTE A-0そしてAura VA-50の画像_アイコン03

それがわかるのがSOULNOTE A-0でKhadas Tone2 Proの組み合わせで駆動するとヘッドホン・イヤホンがよく鳴る。

こんなに違うか、というほど余裕しゃくしゃく。ポータブルもセパレートアンプかなと思ったもうひとつの理由です。

ただ、A-0は大きい(奥行き418mm)、デスクトップは無理です。
しかしラックに置けばヘッドホン・イヤホンは延長コードが必要で、つまりは音質劣化します。

ただこの筐体の大きさは音にも効くので文句はいえない。
サイズだけならば旧sa1.0でしょうが、A-0は違うアンプです。

soulnote(ソウルノート)A-0プリメインアンプ画像01

なおソウルノートA-0は申し上げるところのあるプリメインアンプですが、これとKhadas Tone2 Proでスピーカーを駆動させた音は実にピュアオーディオのクオリティです。

SOULNOTEのdc1.0の時より好きな音で、ついにTheta DS Pro Basic2は引退です。

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