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B&Wの迷走・PX7S2「ほぼBluetooth専用」ヘッドホン、そして似てしまったPX8

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ひさしぶりの新型のPX7 S2は残念ながら「旧型PX7の在庫を急いで探したほうがいい」ヘッドホンとなりました。

ほぼBluetooth専用、「有線・無線両用」は事実上出来ない。
アナログの有線ヘッドホンジャックは廃止され、内蔵DACはフルスペックのハイレゾロスレスに対応しません。
今秋リリースのフラグシップ「PX8」も同じです。

前々からBowers and wilkinsについては経営状態が製品に影響を与えるかもと感じてきましたが、Formation Suiteの日本発売といい良い兆候がありません。

価格も音質もBowers and wilkinsらしいヘッドホンならば旧PX7の在庫を探すべき

先に結論を。

旧PX7の在庫を早く探されるべきです、それしかない。

世上云われるPX7S2の「劇的に音質向上」は演出の変化であり質の高低ではありません。
これをハイエンドの音質と呼ぶには無理があります。

旧PX7は音質が良い上に、アナログ有線接続により外部DACでフルスペックのハイレゾをきっちり聴けます。
カーボンエディションがあればいうことはない、価格もこなれております(PX7S2の実勢価格は¥55,000〜60,000)。

シルバーは現物のクリーンイメージが強く、残念ながらこの記事の時点で既に価格が上がり始めております。

Bowers & Wilkins PX7 オーバーイヤーワイヤレスBluetoothヘッドホン 適応ノイズキャンセリング シルバー・amazon広告画像・PX7S2の比較用ならびに販促として
(広告)参考画像
Amazon・Bowers & Wilkins PX7
オーバーイヤーワイヤレスBluetoothヘッドホン
ノイズキャンセリング シルバー

この機種は、「経営が安定していた頃」のBowers and wilkinsヘッドホン。
スピーカーでいえば800「D3シリーズ」や現行の600・700シリーズにあたります。

ワイヤレスヘッドホン、イヤホンの性能上限・LDACでもBluetoothはハイレゾデータの20%しか送れない

これはPX7 S2の本質になりますが、

BluetoothはLDACでさえ送れるデータ量はハイレゾの20%程度

ワイヤレスヘッドホン・イヤホンは、ここが事実上の性能上限です。
少なくとも有線接続より音が良くなることはない、データ量が圧倒的に少ないからです。

もちろんここだけで優劣が決まるわけでなく、音づくりで制約を克服するメーカーはあります。
本当の良品です。
PX7S2の音についてもBowers and wilkinsのチューニングは入っております。

ただBluetoothの音について「旧型から飛躍的に音質向上」と言われても困る。
もう上限は決まっているのです。

スピーカーがそうなので困るのですが
「誰がホメてももっともらしく聞こえてしまう」のが今B&Wの最大の弱点です。

進歩ではなく変化。
だから音触(おんしょく)とかそういう評価にして欲しい。

機能は「空間オーディオ無し」AirPods Max、色はSONY WH-1000XM

そしてPX7S2の現物をみて倒れそうになりました。

グレーやブルーなんてロゴ変えたらソニーの新型で通りそう。B&Oのほうがデザインは100倍マシです。

かつてリアルレザーとクロームメタルで懸絶したオリジナリティをみせたP7は他社と別格の雰囲気でした。
このデザインからどんどん離れております。

bowers and wilkins bluetoothワイヤレスヘッドホンP5 series2 ハイレゾロスレス対応参考画像

内蔵DACは48kHz/24bitでCD近似の音質しか聴けない・外部DACもヘッドホンアンプも無理

Bowers and Wilkinsオールドファンの閑文と思われるので、スペックを。

有線・無線ともに内蔵DAC以外の選択肢がない、これは厳しい。

有線はUSB接続、またはUSB-3.5mmアナログ変換コネクターを使った接続(iPhoneと同じ)です、つまり内蔵DACが重要。

そのDAC仕様は48kHz/24bitです、ベーシックというよりローグレードでしょう。

ヘッドホンアンプやDACによるアップグレードができない

ストリーミングの音質をカバーできないBowers and wilkinsというPX7S2

イヤホン・ヘッドホンの愛好家はピュアオーディオも驚くほど音質にきびしい、モデルも研がれています。

以下の音源2つはその好例ですが、ユーザーの要望に応え続けてきたポータブルアンプやDACは、いまや相当の高性能。
ソースのマスタリング違いさえ明確にあらわす音質差があります。

それほどの音がストリーミング配信される時代なのです。
そして残念なことにPX7S2は、たとえばUltra HDのようなストリーミング音源はカバーできません。

そもそもファイル再生ではビットパーフェクトで384kHz/32bitがあたりまえのいま、5万円を超えるヘッドホンに48kHz/24bitで驚く人はいないでしょう。
有線(USB)でも92kHzのハイレゾロスレスは48kHzにダウンコンバートするのでフルスペックでは聴けず、CDに近いレベルです。

空間オーディオ・DolbyAtmosには対応しない・ローグレードDACの理由がわからない

またPX7S2は空間オーディオには対応しておりません。

48kHz/24bitは空間オーディオやDolby Atmosの上限ですから、DACをローグレードにした真意はそこかもしれんと思ったのですが、違うようです。
ますます設計意図がわからない。

Bowers and wilkins自体「Panorama 3」ぐらいしか対応をうたっておりません。
Formationにもその記載がない、設計が古いせいかもしれませんが。

Lightningしか接続できず不人気のAirPods Maxを真似た不思議

繰り返しますが有線はUSB-Cのみ。ローグレードの内蔵DACしか使えず音で不人気のAirPods Maxを不吉にも完璧になぞっております。

実は非公式ながら旧PX7のUSBは96kHz/24bit対応のため、PX7S2はダウングレードという言い方もできなくはない。

あくまで非公式ですからメーカーは認めないと思いますが。

なんといいますか、ここまでくると誰が商品企画をしているのかさえ疑問になるレベルです。「AppleのAndroidは」とかいうレベルの人が企画にいるんじゃないかとさえ。

数万円のヘッドホンは「有線/無線対応」であるべき・B&WでなくBeats(ビーツ)に近くなってしまった

AirPods Maxは高すぎるならばBeats(ビーツ)に似ているといえばいいか。
同じく有線はUSB-Cのみにしてハイレゾロスレス(最大24ビット/192kHz)は非対応。

ともにおしゃれではありますが、音質重視とは違う路線です。
空間オーディオは正直「演出サウンド」、高音質」とはちょっと違う。

アタクシはBluetoothヘッドホンにもいいものがあるとは思っておりますが、上記のとおり「音づくりの巧みさ」です。
そしてBowers and wilkinsについては違う基準で聴いております。

ここは音とデザイン両方で勝負のブランド、ただ音がいいとか見た目がいいなら他があります。

スピーカーでも最新を選んでいいのか、疑問の状況が生まれつつある。

Formation Suiteを国内発売した時点でよそ見せざるをえなかった

最近はB&Wについてあまり見ないようにしておりました。

「Formation suite」シリーズを日本で発売したから。
親会社が倒産する直接のきっかけとなったモデル群でハードウェアは2019年の仕様そのままです。

日本のユーザーは、同社の主要マーケットでも一番敬意を払ってきた。
そこにこれは厳しいなと。

親会社が倒産後、経営が二転三転・不安定さが製品に出てしまっている

悪気があってではなく、それだけ苦しいのではないでしょうか。
ここ数年同社は経営が安定していません
いいことが書けないのは、ファンとして悲しいのです

そうこうしているうちに今年(2022年)親会社がまた変わった、Sound United社が買収されてMasimo Corporationが新たな親会社です。

2016年にEVA Automationに買収されたことを皮切りに、6年間で経営母体が3回変わった。

正直いいます、要注意です。

800D4がどうしてもマイナーチェンジにしか思えなかったりFormationシリーズのように海外ではディーラーから総スカン状態のものを日本市場に入れたり

ノイズキャンセリングヘッドホンという一番売れているカテゴリーでPX7S2の理由がわかった。

買いたかったワイヤレススピーカーZeppelinを盛り下がらせたFormation Suiteシリーズ

実はZeppelinを検討しました、でも見送りました。
Formation発売を見てかなり盛り下がった、Zeppelin自体はいまだデザイン・音ともに一級のため実に残念です。

これは個人的な感覚ですが、Zeppelinはワイヤレススピーカーという範疇でいい音です。
AirplayとBluetoothを理解した上で、音づくりは巧み。

なによりあのデザイン、あれだけでキリキリ聴く気になりません。
スピーカーの音づくりのテクニックは、ときにワイヤレスの制約を感じさせないものがあります。

しかしFormationは全く違う、2019年からハードを変えずに売り出した。
古い設計、しかも不人気モデルを日本で在庫処分しないでくれというのが正直な感想です。

Bowers and wilkinsで買えるのは「800D3」以前のモデル・607、705S2/PI5、PI7など

Bowers and wilkinsの「600」「700」シリーズは最近モデルチェンジが行われていません。安定した人気があるから手をつけていない。
基本は800D3シリーズの頃の開発で、落ち着いて作っていた頃です。

今同社のスピーカーを買うならここです。

  • ヘッドホンなら在庫の旧PX7
  • イヤホンならばPI7/C・PI5/C

同じくD3の頃に開発が行われております。インイヤー・オーバヘッドともに逆におすすめです。
旧PX7はなにより3.5mm有線ヘッドホンジャック装備です。

秋にフラグシップPX8が発売・P7系「モダンブリティッシュ」デザインに戻ってほしい

bowers and wilkins P5ワイヤレスヘッドホン画像

ファンですから、それでもよくなって欲しいと思っております。
ものごといい時ばかりじゃない、特にメーカー稼業は。

秋にフラグシップヘッドホンPX8が発売予定です、制約ノーリミットでリファレンスを作ったとか。

これがPX7 S2に革を張っただけでありましたら、厳しい。

ファンはおそらくですが、P7系の復活を期待しています。

つまりクローム&リアルレザーです。

はっきり云やモダンブリティッシュであります。
モートン ウォレンはベントレーのインテリアを手がけております。P7のころは「確かに」と思わせたのです。

ポータブルアンプやDACが使えないのはアップグレードできないのと同じ

そして有線入力を残して欲しい。
USBではなくアナログです、貧弱な内蔵DACに制約されないように。

ハイエンドヘッドホンに有線入力は必須

今ポータブルアンプやDACはピュアオーディオの視点でみて相当に優れたものがあります。活用できないというのは相当に不利です。

小さなハウジング内蔵の、つまりどうあっても貧弱でしかありえないDACやアンプしか使えない状況は、Bowers and wilkinsには似合わない。

bowers and wilkinsP9ヘッドホン・画像

P5・P7系はモートン・ウォレンの真骨頂です、800D3も同じ
PX7 S2、そしてきたるPX8は誰が絵を描いたんでしょうか。

「果敢な挑戦」はイギリス人のお得意、ふてぶてしいところも愛嬌だと思っております。

手練手管(てれんてくだ)も見事ならだまされてやろうという気にさせますが、ジェームズボンドで外貨を稼ぐ国がこすい真似だけはしてくれるなというのがファンとして正直な気持ちです。

日本にも格段に安くて相当音が良くて、しかもおしゃれなものがありますから。

アシダヴォックスST-90-05の耐久性は「ユーザーの3年目」を考えた頑丈さ
アシダ音響ST-90-05をもとめる人は「ていねいな造り」が欲しいのだと思います、粗製濫造・見た目だけの手抜き・いい加減はもうたくさんと。だから予約する。このレビューを書いている時点(2022年11月)でアシダ音響のST-90-05は慢性的に品切れです、かれこれ1年近く予約販売状態。昨今のインフレと部材入手難を考えれば当然ですが、「コスパ」「おすすめ」「ランキング1位」など派手なメディア宣伝をしていないものが長期間品薄は異例です。前回は音質のみでBowers and wilkinsのP9と比較したST-90-05ですがその造りもユニーク、頑丈そのものです。多くのヘッドホン・イヤホンがすぐ壊れる、イヤーパッドがない、断線、ベタベタになるのとはまったく違う。 「見た目プロっぽいもの」とは一線を画する本当の「丈夫で長持ち」仕様。理由は良質な部品の選定と組み立て精度が高レベルであること。面白いのはこの会社は「3年目のユーザー」を想定したかのような造りをしていることです。極力シンプルな構造を丁寧に組み立てた上で、交換部材の安定供給にも力を注いでいます。 ステンレスではなくピアノ線にメッキ処理など部品の一点一点に配慮が行き届いている。10年基準と言えるヘッドホンです。

(追記)PX8の現物を確認・「PX7S2の革張り、振動板違い」だけだった

(本章は2022.11.12追記となります)

Bowers & WilkinsフラグシップBluetoothワイヤレスヘッドホンPX8・ヘッドホン祭2022中野サンプラザ・D&Mホールディングス展示ブースにて

中野サンプラザ「秋のヘッドホン祭2022」で現物初登場・音質確認

フラグシップPX8の現物と音質を確認して参りました。
「秋のヘッドホン祭2022」で出展であります。

デザイン・音
ともにパンチに欠けました。

端的に申し上げて、革張りで色違いというもの

本国HPにて正式発表から試聴時画像をご案内します(展示会場では公式HPにて公開までは画像公表は控えてほしいとのアナウンスから今回のご紹介となりました)。

Just a moment...

PX8タンカラーとブラックをならべて比較・東京インターナショナルオーディオショー2022展示機

Bowers_wilkins_PX8ワイヤレスBluetoothヘッドホンの外観比較_タンカラー画像・革の仕上げに注意

そして東京インターナショナルオーディオショー(TIAS)2022でタンカラーの実物も初お目見えです。

この色と質感は知りたいところでした。
端的にいってブラックよりこちらののほうがおしゃれです、男女を問わないと思います。

持ち出しのワイヤレスヘッドホン(Bluetooth)でとにかくおしゃれならPX8のタンカラーに限ります、他社に同じセンスのものはない

B&Wのデザインはまだここに続いておりました。

Bowers_wilkins_PX8ワイヤレスBluetoothヘッドホンの外観比較_タンカラーとブラックを並べた画像・革の仕上げに注意

レザーの質感もごく上質、PX7S2のようにいつか加水分解が起こる心配もない。

タンカラーモデルのセンスをみるにつけ、貧弱な内蔵DAC(48kHz/24bit)しか選択肢がないという企画の下手さに驚くほかない。

(PX8外観比較)音質に関わる仕様はPX7S2と大差がない・DACそして振動板

Bowers & WilkinsフラグシップBluetoothワイヤレスヘッドホンPX8とPX7S2の比較画像・ヘッドホン祭2022中野サンプラザ・D&Mホールディングス展示ブースにて試聴時

PX8とPX7S2、単純に外観を比較すると上記となります。

仕様面でのPX7S2との主な違いは以下となります。

  • カーボンファイバー振動板(PX7S2はバイオセルロース)
  • ヘッドバンドならびにイヤーパッドは本革(PX7S2は人工皮革)
  • ヘッドバンド金属部の色違い
  • ブラックの他、「タン」の2色設定
  • 価格未定(10万円以内にしたいとのD&Mホールディングズご担当者コメントあり)

残念ながら以下はPX7S2と同じ、つまり音について根本的な部分が変わりません

  • 振動板の口径(40mm)
  • 外部入力はUSBのみ
  • 内蔵DACのスペックはPX7S2と同一(48kHz/24bit)

外部DACを活用するという手段のない仕様です。つまりPX7S2と同じくハイレゾフルスペックの再生はできません

タンカラーの実機は好感のもてるデザインでした。
しかしこれを制約ノーリミットのリファレンスということは少々無理があります

Bowers and wilkinsの芸術的ランク付・「松竹梅」が感じられない

音については詳細を改めますが、PX7S2と明らかにクオリティが違う、とは正直いえないものでした。
傾向の違いというべきです。

Bluetoothですからおのずから上限は決まっているわけで、PX8が悪いはずがありませんがフラグシップとは到底言えません。

気になったのは音質の良し悪しよりも、デザイン含めてPX7S2と差別化があまり感じられないところです。

Bowers and wilkinsは松竹梅(つまり上中下の区別)が明確で

それでいて各モデルの音はきっちり水準以上というところが他社にない芸術的ともいえるモデル展開でした。

何を買ってもB&Wのオーナーとして満足できた。
しかしこのヘッドホンにそれが薄い。

ますますもって不安になりました。

(付け足し)ノイズキャンセリングに「無音」はない・Bowers and wilkins PX7S2のノイキャンはチューニングが優れている

ファンなのでどうしてもホメたい。

ノイズキャンセリング性能は優秀です。
この「優秀」とは音楽情報を損なう感じがほとんどなく、それでいて静かに感じさせるという意味です。

チューニングに近い作業です。

ノイズキャンセリングの良し悪しは音を打ち消すとき、音楽の打ち消しを限りなく少なくしつつどれだけ外音を打ち消せるかにありますが、PX7S2はセンスがいい。

念のため、ノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンで「無音」は今後も現れません。
危険だから。訴えられる仕様はどのメーカーも作りません。

その意味でも、PX7S2は静かに「感じさせる」点で優秀です。

本当はハイレゾロスレスの音でホメたかった。
これでは単なるデザイン違いのモデルチェンジ。

なんとも惜しい、今からでも遅くはないのでせめてソフトウェアのアップデートで空間オーディオ対応など言ってはくれまいか。

なかば本気で期待しております。

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